2012年11月13日火曜日

クマ糞?それとも?  Scats of bear or ?

 
11月10日の実習の続き:
帰路は、物見峠から煤ヶ谷への山道をとった。
この道は登山者が多いと思うのに、道は崩壊している箇所がある。
夜など歩く人は今はいないだろうが、夕方遅くなってから
この道を選ぶと足元には十分気を付けなければいけない。
この道の中央にあった糞を学生たちが見て騒いでいる。
直径が十円玉くらいありそうだ。
ほとんどが毛の塊のようである。
ウリボウの骨を採集したS君が糞の一部を採集した。
ぼくは、残りを全部採集した。
その場では、誰の糞か判らなかった。
大きな糞塊である。クマ、イノシシあるいはアナグマ?
 
一晩、水に浸けていた。内容物を調べた。
9割以上が毛と土砂であり、マメガキの果肉つき果皮と種子8個と、長さ1センチ幅5ミリくらいの齧られた骨の一部が一つだけでてきた。この骨は脚か肋骨の骨の一部であると思われる。

今の時季、マメガキの果実はまだ木から落ちていない。事実、種子と一緒に出てきた果皮も柿色
をしており、木についている果実を食べたと思われる。
上の3種の動物では、木に登れるのはクマだけだが、クマが2、3個の柿の果実しか食べることができなかったのは、マメガキは折れやすいので、一枝になっている果実を食べることしかできなかっただけなのか?あるいはたまたまマメガキの果実がついた枝が折れて落ちていたのか?
クマ糞だとすると大量の毛ととともに出てきた土砂の説明が難しい。

落ちていたマメガキの果実を2、3個イノシシかアナグマが食べたとするなら、糞に混じっていた土砂の説明がつく。しかし、彼らが土砂を食べる時はミミズやハサミムシなどの土壌動物を食べる時だ。だが、かれらの外骨格は一欠けらも出てこない。
それに、アナグマが糞をするときはその場を少し掘り下げるし、こんなに太くはない。

ヤマイヌの可能性もなきにしもあらずだが、丹沢ではこの15年、捨てられたノイヌヤマイヌは見ていない。ましてや彼らは土砂を口にしないだろう。

ということで、誰の糞か分りません。


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