この寛骨は先週土曜日丹沢実習で、学生たちがスギ林の中で拾い集めた
イノシシの子どもウリボウの腸骨である。
ウリボウなのでまだ坐骨と恥骨、腸骨が完全に縫合・癒着していない。
腸骨のある方が頭の方で坐骨のある方が尻の方だ。
だから、名称を記した方が左の寛骨である。
(S君からバスを待っている間、見せてもらう)
同じように、下はニホンザルの子どもの左の寛骨を外側から見たものだ。
バラバラになっていたものを木工ボンドで貼りあわせる。
このように、哺乳類の寛骨では生後しばらくは腸骨・坐骨・恥骨がばらばらである。
その縫合癒着する部分が股関節、つまり足の大腿骨の骨頭が着く部分である。
イノシシでもニホンザルでももちろんぼくらヒトでも生後しばらくは寛骨は三つの骨となっている。
これが恐竜たちでは、オトナになっても三つの骨が合体しないままである。
←aは腸骨と恥骨が接している部分である。
(上野の国立科学博物館で)
鳥ではこの大腿骨がつく部分がぼくの手持ちのホオジロの標本を見る限り、
一個の骨となっている。
尚、サルの坐骨の端(上の図では右端)は尻ダコが着くことになる。
この一週間、動物たちの寛骨や骨盤を眺めている。
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