2012年11月30日金曜日

雪虫だ! That's an aphid species called snow bug!

昨日の丹沢、土山峠の6時頃は寒かった。
霜が降りて、宮ヶ瀬湖の湖面からは水蒸気が上がっていた。
仏果山に登ると、稜線ではユキムシが飛んでいた。
道理で寒いわけだ!
木にの幹に停まった。
これが飛ぶと間もなく雪が降る(道東の釧路の場合)。
ファファと飛ぶ様子は、まるで雪のようだ。
アブラムシ(カメムシ目ヨコバイ亜目アブラムシ上科)の仲間のようだ。
何故、寒さが厳しくなった時に飛び回るのだろう。
虫たちは寒くなると動けなくなる筈なのに、どういう生理的機能を持つのだろう。
 
同じ尾根に多くのリュウノウギクが枯れかかっていたが、
この花一輪だけが頑張って咲いていた。 
霜が降りたが、霜柱はまだできていなかった。
だから、午後、温かくなったが、道はさらさらだ。
昨日の仏果山登山は天気も良く気分良い1日であった。
 


2012年11月29日木曜日

土山峠・高取山・仏果山へ    To climb the Mt.Bukka

今朝、いつものように4時半に起きる。
朝刊を見ながらコーヒーを飲んでいたら、もう5時半。
バタバタと丹沢へ行く用意をして、車を出したのが6時。
慶應湘南藤沢キャンパスの前のコンビニでShirokaze君を乗せ、清川村へ向かう。
尾崎の交差点が6時55分なので、そのままisa隊員のアトリエに向かう。
台所の窓に人影が写っている。
玄関の戸を叩く、isa隊員が出てくる。
三脚を渡し、「越後湯沢に行きますね、ジャー又」と別れる。
車を2、3メートル走らせたら、隊長!という声。ン?
isa隊員が慌ててアトリエに入っていく。奥さんの実家?故郷?の新米をもらう。
それにモンダイのイヌビワの種子が入ったビニールの小袋も。
新米にありがとう!イヌビワの種子に対して感謝!
車を走らせながらShirokaze君にisa隊員の事を話す。
土山峠に車を置いて、仏果山登山口まで歩きだす。
大棚沢駐車場に車を置いて、帰りは土山峠から歩いて戻ることをやめて、
土山峠に車を置いて仏果山登山口まで歩く方を選んだのだ。
 
これが大正解だった。
 
しばらく歩いていると、ぼくらの横を通り過ぎた乗用車が止まり、助手席のドアが開く。
しかし、運転席から出てきたのはSakaiさんだ。
なんと登山口まで、彼女の車に乗せてもらったのだ。
ダム湖の温度よりも気温の方が冷たいようで、湖面から霧が立ち上がっているくらい、
歩いていても寒かったので、嬉しかった。
登山道を登りながら、Sakaiさんの事とisa隊員、そしてtake隊員の呼びかけによる
「野生生物探検隊」の事を話す。
 
登り始めたらすぐ身体が温まり、上着やセーターを脱ぎ、スポーツシャツの腕をまくる。
今日は、定年退職者の単独行が多かったが、男女4、5名のグループ登山もあった。
Shirokaze君は、兎のようにぴょんぴょん登る。身が軽い。
ぼくは一足一足、ゆっくりもったいぶって登る。
彼は、シカのメスグループに出逢い、リスが目の前を横切るのを見たようだ。


「大山を歩こう」 Let's walk and climb up Mt.Ohyama.

一昨日の専門学校の帰りの東西線の電車の中で:
葛西駅で電車に乗り込んだとき、いつも週刊誌の記事が載っている
宙吊り広告に目がとまる。
 
車内が空いているせいもあって、ゆったりした気持ちでシートに座った。
宙吊り広告を見上げて、「エ?大山?千葉にも大山ってあるのかな?」
立ち上がって見た。
神奈川県の丹沢だ。小田急線の広告だ!
写真を撮る。
山ガールが増えているから、彼女等を大山へも来てもらおうという案内かな?
 
今日の丹沢はどこへ行こう。
まだ、先週の実習のタヌキ糞の処理途中のままだ。
今日は、寒いので仏果山・高取山を登ろう。

2012年11月28日水曜日

アカネズミ?ヒメネズミ?

丹沢実習の続きです。
K君が23日の夕食後にシャーマントラップをかけて24日の朝見ると、
このネズミが入っていたのです。
見た時はK君にアカネズミと云ったが、その直後に否、ヒメネズミかなとも思う。
トラップの入り口を開けて見ていたら、出てきて、ぼくの腕を伝い、肩に上がり、背中へ回って、落ちて走り去り大きな岩の隙間に入ってしまった。
今、この子の写真を見てもヒメネズミではなかったのか?
と思っております。
しかし、こういう状態で一目でアカかヒメを区別することは難しい。
 
アカネズミなどの森のネズミを捕獲するには、
狩猟免許と捕獲許可がなければ違法ということになる。
ネズミが逃げてくれて良かったというべきかもしれない。
 
しかし、ぼくが学生時代、先輩は卒論のために逗子市の山に毎回50個近くのトラップ、
しかもパンチュウトラップでネズミを捕まえていた。
ぼくも何度か仕掛けと見回りを手伝だった。
何十匹も捕まえて、計測し、皮を剥いて、調べていた。
今の大学生が卒論でネズミを調べるとしたら、捕獲許可を取ってからということになるのかな?
もっともっと自由にできないものだろうか?
 
若者が外に目を向けないというが、内向きにしている社会の仕組みに欠陥がある。
 

2012年11月27日火曜日

親子のムササビの糞 Scats of flying squirrel’mother & children

丹沢実習の続き:
夕食を食べた後、ヘッドランプを持ってナイトウォチングをしようと呼びかけた。
7、8人の学生がついてきた。
キャンプ場の施設の壁に直径5、6センチの穴が開いている。
その周りが汚れている。
学生たちに、大きな声で云う。

ムササビが出入りしているかもしれないから、
穴の下にムササビの糞を見つけよう!
ムササビの糞は征露丸状の大きさで黒っぽいヤツだ。

見つけた!これそうですか?
 
そうだ。これがムササビの糞だ!

と皆に見せる。
 
ここにもある。ここにも!と皆ヘッドランプの明かりで見つける。
 
板の上に置いてみると、大きいのと小さいのがある。
大きいのは親のもので小さいのは子供の糞だということになった。
それにしても一回りも二回りも大きさが違う。
明朝、5時半に起きて、採食から戻ってくるムササビを観察するように勧めたが、
M君が見ていたようだが、戻ってきたかどうか判らなかったようだ。

2012年11月26日月曜日

ムラサキシメジなのに! It's a eatable mushroom, is it?

丹沢宿泊実習続き:
2日目の朝、9時を過ぎて雨が上がってきた。
集合写真を撮ってもらい、出発だ。
女子は雨もあるので、宮ヶ瀬ビジターセンターまで歩いてもらう。
男子は登山道を通って、物見峠まで歩くことにする。
黒岩までのコースは平坦な山道である。が、木の橋が滑る。
黒岩から、唐沢林道に直接登る班と、崩壊した登山道を歩く班に分かれる。
林道直下のスギ林斜面の登山道が大きく崩壊しており、ここで登山道を歩きを諦める。
この斜面を登るのに、学生たちとの体力差・年齢差を感じる。
這うようにして登る。っとここで黒岩で別れた班と合流する。
 物見隧道横の階段路を登って物見峠に出て、煤ヶ谷へ向かう。
学生たちは早い早い。こちらは、左足首をかばいながら少し変な歩き方をしたせいか
膝まで痛くなる。ストックをつきながらゆっくりゆっくり歩く。
学生たちが待っている。ぼくが降りて来なくても煤ヶ谷でバスが来たらそれに乗れ!
っと学生たちを行かせる。
 
ダブルストックでゆっくりゆっくり歩く。
K君がぼくを待っている。否、何かを見つけたようだ。
このキノコだ!
昨日、彼はアラゲキクラゲをレジ袋一杯に採り、それを野菜炒めに入れて食べた。
地面から直接出ている。
二人で一本づつ採り、調べために持ち帰る。
帰ってきて、持ち帰ったキノコの写真を見て「ムラサキシメジ」だと判る。
現場では、このような紫色に見えず、茶褐色に見えたのだ。
色覚もおかしくなったのか?
昨年、キンランを見ても金色に見えなかったことがあった。
疲れると色の判断もできなくなるのか?
 
K君はぼくを振り返りながら先に行く。
ときどき彼がぼくを待っている。
ぼくの姿を見ると、彼は消える。
まるでハンミョウが飛ぶようにして彼はぼくの様子を伺っているのだ。
自分が情けない。
 
もう、20歳前後の学生たちと一緒に争うように歩くのは無理なのだ。
一人だと、自分のペースで歩けるが、若者の歩く速度は速い。
ぼくが学生たちよりも優れているのは、ただ山、自然を知っているということだけだ。
学生たちはそれを上回る若さがある。
左足首の捻挫が治らず、とうとう膝も痛くなり、なんだか陰鬱な気持ちになる。
 
昨日は、「野生生物探検隊」の集まりが真鶴であった。
膝が痛いから、疲れているからと断ろうと思ったが、
自分を奮い立たせなければいけないと、真鶴駅前のお店へ!
take隊員、isa隊員、k-ta隊員、やまぼうしさん、Sakaiさんが笑顔で迎えてくれる。
take隊員の還暦だという。やまぼうしさんはバイクで後ろから車に追突されて怪我をしたようだ。
8時過ぎに終わり、駅に走る。
これからも、できるだけ長く楽しい集まりを続けて行きたい。

2012年11月25日日曜日

冷雨の丹沢  Cold rain in the Tanzawa.

前もって雨の予報が出ていたが、丹沢宿泊実習を決行した。
バスから降りてキャンプ場まで歩く
キャンプ場でお昼を食べ、夕食の支度をする人たち、2つのコースから高畑山を目指した。
高畑山山頂で落ち合い、熱いココアを飲む。 
雪が少し舞い、皆、感嘆の声をあげる。
寒いのですぐ後片付けして下ることにする。
高畑山から尾根道を歩いて県道へ、だが途中で、一本尾根を外してしまい、途中で戻る。
こちらは、左足首をかばいながら歩くので、これだけでヘトヘトになる。
県道から鍋嵐方面は雨が上がったようでガスっている。 
中津川渓谷にもまだガスが漂う。 
雨に濡れた焚き木を拾い、燃やす。
夕方から雨が完全に上がったようだったが、翌朝は9時頃まで冷たい雨がしょぼつく。
しかし、そんな中を黒岩・物見峠の古い登山道を捜しながら歩き、物見峠から煤ヶ谷へ登山道を下る。


2012年11月23日金曜日

テンはサルナシが大好き? Martens love to eat the fruits of Actinidia arguta!

15日のゴジラ尾根・鍋嵐・ハタチガ沢林道の続き:
テン糞についてである。
①~⑩は18日にアップした地図のテン糞の位置と対応してます。
⑧、⑨、⑩はほとんど同じ場所なので⑨、⑩は地図ではありません。
7時34分①
8時10分② 
13時55分③
13時55分④ 甲虫の脚、外骨格、外羽
14時3分⑤
14時7分⑥ムカデの外骨格、脚
14時23分⑦ 
14時32分⑧ 
15時3分⑨
15時6分⑩  

以上、10個のテン糞を採集してきた。一目でサルナシだけを食べたものだろうと思うものもあったが、思い込みは間違いを導くことになる。これら10個を拾ってきた。
④と⑥は節足動物の脚や外骨格だけであり、他の物は含まれていない。
他の糞は全てサルナシの種子と果皮である。①と⑩には果柄もl入っていた。
 
テンがサルナシを食べて排泄したばかりの糞は、②のものであり、次が①となる、
サル糞と同じように、排泄したばかりの糞の色は果実や食べたものの色がそのまま出ているが、すぐに、黒くなり、そのご褐色になっていく。

2012年11月22日木曜日

恥骨結合  Pubic symphysis of mammals

このところ、頭骨よりも骨格の脊椎や骨盤などを見ることが多い。
これはハタチガワ林道沿いで見つけたウリボウの恥骨結合だ。
もちろんウリボウでは恥骨どころか腸骨と恥骨、坐骨も融合していないので、
木工ボンドで貼りあわせている。
これは下北半島のカモシカだ。
年齢も性別も不明だががっちり結合している。 
これは丹沢のシカだ。
カモシカと同じようにがっちり結合している。
③ 
これはクロ(愛犬雑種オス)だ。
14歳で死んだせいか、がっちり恥骨結合している。 
これは丹沢のタヌキだ。
これもしっかり恥骨結合している。 
下の三つ⑥、⑦、⑧は房総半島のニホンザルだ。
木工ボンドでとめた。 
これもl木工ボンドで貼りあわせた。 
これも貼りあわせた。と云っても他の動物たちのように恥骨部分がしっかり噛み合わない。
ヒトの解剖学が本をみると、ヒトの恥骨結合面は、サルのように左右の恥骨間に隙間があり、
左右の恥骨結合面が硝子軟骨おおわれ、繊維軟骨性の恥骨間円板(椎間板に似る)が形成されることによって左右が結合するようだ。
 
サルたちの恥骨結合面の左右が合わないのは、この間にヒトと同じように
恥骨間円板が形成されているのだろう。
これは、昨年暮れにisa隊員からもらった丹沢のタヌキのメスだ。
だが、恥骨結合していないので、貼りあわせた。
このタヌキで分るように、左右の恥骨結合面はその間に恥骨間円板の軟骨が
入り込む隙間が無いかのように見える。
 事実、カモシカ、シカ、クロ、さらにはしっかり結合している⑤タヌキの結合部分の隆起した
骨の部分は、左右の頭頂骨が結合した部分の矢状隆起(しじょうりゅうき)に似る
 
サルを除くシカ、カモシカ、タヌキ、イヌは左右の恥骨間の角度(黄色)が狭い、
特に、タヌキ、イヌと比べると明らかだ。
サルは坐骨につく尻ダコによって座ることができる。そのことがイヌやタヌキのような四足動物とは違って、左右の恥骨間の角度を狭くしたのだろう。
その狭さのため、メスザルはアカンボウを産むのがイヌやタヌキより面倒なのかな?
 
明日は久しぶりの一泊二日の1、2年生合同の専門学校の丹沢実習だ。
もう、寒いし、予定は雨だし、気合を入れていかないとダメだ!

2012年11月21日水曜日

2種類のネズミを食べたキツネ A fox ate two species of Murinae

15日のゴジラ尾根・鍋嵐・ハタチガ沢林道の続き:
まだ、拾ってきたテン糞は未処理であるが、
18日の「テンはタヌキより温かい所が好き」とアップした地図上で、
県道上で黄色で不明とした糞。
黒く、毛が混じっているのが判る。
2日間も水に浸けておいたのに崩れない。
ピンセットでほぐすと毛だらけだ。洗面器状の大きな入れ物に移し、
棒で突いたりしながら毛をほぐした。
ほぐれた毛だけをすくい取るようにして毛玉をほぐしては毛だけを取り除いた。
大きな器の底に固形物がわずかに残った。
それらを茶漉しの移して、乾かしたのが下のABCの歯や骨である。
ネズミ亜目の動物であること9が、Aの歯で判る。
Aの囲いの中は、切歯や臼歯や臼歯を含む上顎骨や下顎骨だ。
Bの部分の下は寛骨の坐骨と恥骨と腸骨が丁度縫合した股関節に当たる部分だ。Bの左中央は大腿骨の一部であり、右中央は上腕骨の肘に当たる部分だ。
Cの部分は頭骨の破片だ。
 
Aの上の部分の切歯を拡大して見ると、
切歯が全部で大小合わせて7本ある。
大の部分の下は左下顎の切歯であり、上は左右の上顎の切歯である。
これはアカネズミのものである。
小の部分は上下の判断が難しい。
どうも子どものネズミの切歯である。
臼歯の部分をよく見ると、下の黄色の線で囲った部分の臼歯は非常に小さい。
是非、クリックして拡大して黄色線で囲った臼歯と他の臼歯を見比べてください。 
手持ちのアカネズミの歯や骨で比較した。
この線で囲ったものや小さい切歯、さらには大腿骨、寛骨、上腕骨の部分は、
アカネズミのものを二回りくらい小さくしたものだ。
 
この小さなネズミは幼体ではなく、臼歯の歯根もしっかりしているのだ、
カヤネズミの標本は持っていないが、カヤネズミの可能性が高い。
 
見た時は同定できなかった糞は、キツネの糞であり、アカネズミとカヤネズミ?を食べたようだ。
 
 
 


メトロポリタン美術館展 Masterpieces from the Metropolitan Museum of Art

昨日、連れ合いと上野駅公園口の改札を出ないところで、待ち合わせ。
駅構内で軽食を食べ。
東京都美術館に行ってきた。久しぶりの美術館だ。
公園口から出ると人がたくさん歩いている。
ここには、上野動物園、国立西洋美術館、国立科学博物館、東京国立博物館、
法隆寺宝物館、東京都美術館、上野の森美術館などがある。

お目当てはチケットのゴッホの「糸杉」だった。
平日なのに混んでいた。
この絵は大きな絵ではないが、他を圧倒するような色合いと力強さにあふれていた。
この絵に会ったのは2度目である。
アフリカからの帰路にNYに寄った時に見てきた。
美術館にいたのは2時間半くらいだ。
しかし、何故か博物館とか美術館で展示物を見ると、足腰が疲れて座りたくなる。
 
帰路、上野の森は秋の装いであった。
 
 
 
 
 
 


2012年11月20日火曜日

不作の年!タヌキは早くもキブシの実を食べてる!A sterile year! Racoon dog have alreadey eaten the fruits of Kibushi (Stachyurus praecox)

 
9月15日の鍋嵐の続き:タヌキの糞の内容物
タヌキ糞〇1~〇2とは18日(日)にアップした地図内の凡例〇1~〇4です。
 
タヌキ糞〇1 8時02分:
キブシ種子少々、サルナシ種子少々、サワガニ脚片多数、節足動物外骨格・脚
タヌキ糞〇2 8時42分:
キブシ種子多数、サルナシ種子24個、マメガキ種子2個、サワガニ脚片少々、
タヌキ糞〇3 11時05分:
キブシ種子多数、サルナシ1個分の果肉付き果皮と種子少々、節足動物の脚1本 
タヌキ糞〇4 12時46分:
キブシ種子多数、サルナシ種子16個、カマドウマ脚片、サワガニ脚片
 
4個のタヌキ糞は、別々のタヌキの家族のものだと思うが、どれにもキブシの種子が入っており、〇1を除いた糞では多数のキブシの種子が入っており、どれにもサルナシの種子が入っていた。
さらに、〇3を除いた糞ではどれにもサワガニの脚片が入っていた。
 
今年は、山の樹木の秋の実生りが少ないようだ。
キブシは例年通りの実生りなのだろうか?
オオウラジロの木の実も不作だが、ウラジロやアズキナシの実はどうなのだろうか?
ブナ科のドングリ類は?
これだも今年は異常にクマが山から出てきていることと、関連しているかな?
 
しかし、タヌキはキブシの実をどうやって食べている。サルナシも少ないながら食べているということは既に果実が落下しているということだろう。
テン糞を見ているだけでは秋の実生りの状態が解らなかった。
 
 

2012年11月19日月曜日

偶蹄類の足と足跡 The footprints and hoofs of cloven-hoofed mammals

11月15日の続き、帰路の林道で:
ハタチガサワに掛る橋と中津川に掛る橋との間の林道は、舗装されていない。
ここには、雨が降った後の地面の上に、シカやカモシカの足跡などがある事が多い。
そこに、これぞ教科書通りのイノシシの足跡だ!と云うものがあった。
これは、大きいので前足かな?右側の蹄が大きいので右側かな?
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完全なイノシシの足跡というのは、第三指と四指の蹄の後ろに
副蹄である第二指と四指の蹄がしっかり跡が残っているからだ。
シカやカモシカはこのような地面を歩いても、副蹄の痕が着かない。
イノシシは主蹄と副蹄がシカやカモシカのように離れていないのだ。
下は、イノシシの前足を並べて撮ったものだ。
主蹄(第3指、第4指)のすぐ後ろに副蹄(第指と第5指)が見える。

これが、カモシカやシカだとこんなに副蹄(2、5)が接近してくっ付いていない。
下はカモシカの後ろ足だが、前足も同じようなものだ。
これは、シカの後ろ足 
カモシカやシカの場合は積雪量が3センチくらいあると副帝の跡が着くが、
ハッキリしない。
シカの方がカモシカよりも主蹄と副蹄が接近していることが解る。