2012年6月4日月曜日

テンはムカデを食べる!A marten eat centiped in this season!

一昨日の丹沢実習で、林道を歩いて見つけたフィールドサインとしての糞:
11:00
Ohta君が拾って持って来てくれたテン糞
消化されない大きなムカデの肢が見えている。
水洗いした。長さ8センチ以上のムカデ一匹と小哺乳類の毛と骨があった。
この小哺乳類の毛と骨を同定中だ。
今日中にアップします。
 13:00
金沢林道にあった、テン糞、コインの上の大きいのが新しい。
他は2、3日前のモノ。大きさが少し違う。
おそらく、この場所は2頭のテンの行動域が重複している場所なのだろう。
そのため、2頭がそれぞれ自分を主張するサインポストとして争っている。
これらの大小、4個の糞を採集してきて、水洗いした。
全て、ムカデの殻というか死骸であり、なんと10匹分のムカデが出てきた。
14:19
林道沿いの路肩近くにあったアナグマのトイレ。
これぞまさしく教科書通りのアナグマのトイレ(タメ糞)だ。
斜面に穴を掘って(こんなに深く掘ってするのは珍しい)、そこに家族のものたちがする。
水洗いした結果の内容物:ムカデの肢、甲虫の上翅、節足動物の外骨格、不明の植物質が含まれ、80%以上が土砂であった。 
ちょっと、否、かなりテン糞で驚いている。
テンのこの時季の食事のメニューはムカデが主食だと云える。
ムカデは、動物たちが掘った穴、岩の割れ目、枯れ木の樹皮との割れ目に割とまとまって見つかる。テンはそういう穴や割れ目を見て歩き回っているのだ。
一方、アナグマは腐葉土にいるような土壌動物を年中漁っているのだ。

昨日は、新横浜で、午前中は霊長類研を退官したK.W氏と夏の中国行の打ち合わせ、
午後から「じゃおクラブ」の皆さん方の前で「分散」の話し、じゃおクラブは定年・退職した
男性だけの集まりだ。水滸伝の梁山泊のシニア版とも云えるようなそれぞれが曰くありげな一芸に秀でた人たちの集まり、オスグループであった。

2 件のコメント:

  1. そんなにたくさんムカデを食べたましたか、驚きです。

    単純な疑問ですが、ムカデに刺されない食べ方ってあるのでしょうか?
    前足で毒針のある方を押さえ込んで、なんて考えるのですが、どうやっても噛まれそう。

    しかし、ほとんど消化してないのですね。

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  2. すごい驚きです。

    ムカデに尻を咬まれて腫れたことがありましたが、噛んで毒液を出すのは頭部の顎の部分だけなので、そこをガリっと噛んでしまうと大丈夫なのでしょう。

    脚も体節も頭ももちろん消化されないで連なってでてきます。体液だけを胃の中で消化・吸収しているのでしょう。

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