1970年代までは、
クリスマスやお正月の頃の真冬に花を咲かせている
洋ランは実質的に「高値の花」であった。
軒下からツララが下がるような2、3月に
日当たりの良いサンフレームの中で観葉植物や洋ランを愛でながらの生活に憧れた。
そんな生活は叶わないことなので、部屋の中に小さなフレームを置いて、
サーモスタット付きの電熱器をセットして、フレーム内を温めて、
カトレア、ファレノプシス、デンドロビューム、オンシジュームなどを育てた。
ヤエザクラの花が咲く頃に、ラン類の株分けや植え替えをした。
鉢はどんどん増えていった。
アフリカに行くことになった時、増えたランを知り合いにもらってもらった。
連れ合いが勤めながらも世話ができる数の一種類づつを残した。
もうこの頃は、冬季に室内のフレームで育てなくても十分冬越しできるようになった。
それは、ランたちがだんだんこの藤沢の寒さに慣れてきたのと
地球温暖化の影響であると考えられた。
(1970年代は、外のスイレン鉢の水が凍った。庭に地植えしたゼラニュームは寒さで枯れた。
ゼラニュームやベゴニア類、さらにはゴムの木やカポックも10月過ぎには部屋に取り込まなければならなかった。)
それが、どうだろう。今は、スイレン鉢の水は凍らないし、ゼラニュームは屋外の日当たりで花まで咲かせている。セッコクと掛け合わせたと思われるデンドロの一種の一鉢は一昨年からナツツバキの枝にぶら下げたままだ。
今年は寒い日々が続いているが、零下にはなっていない。
ランの花の少し強い香りが部屋の中に漂っている。
ぼくは指先が冷えるので、指先の無い手袋をつけてキーボードを叩いている。
明日は丹沢へ行こう!
明日は丹沢へ行こう!
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