2011年12月27日火曜日

タヌキの死体 Racoon dog'sCarcass

昨朝、思い立って、9時半過ぎに家をでる。
向かったのは清川村のisa隊員のアトリエだ。
彼から、「玄関前の陽の当たらないところにタヌキをダンボール箱に入れて置いた」
とのメールがあったのだ。
もう、渋滞で、12時くらいに清川村に着くかな?と思いながら車を運転していた。が、厚木を過ぎてからスイスイと飛ぶようであった。
玄関前のダンボールにはぼく宛ての付箋がついてあった。
トランクに容れてすぐ戻る。
帰路は渋滞もなく、何と、帰宅したのはお昼をちょっと過ぎたくらいであった。
さっそく、ダンボールを開けて、タヌキを見る。
メスであり、全長75センチ、頭胴長54センチであった。5、6日前に死亡したようで、早くも口内に蛆虫が蠢いていた。
頭や身体全体を触る。交通事故死ではないようだ。
でもまだはっきりしたことはわからない。
左足の裏だ。
右手の裏である。
とにかく、寒い!屋外は寒いので、軍手をつけ防寒・防風ようにレインギアを着込んでも寒い。
手がかじかむ。風呂場に持ち込んで解体するかな?と思ったが連れ合いや娘が許さないだろう。屋外の駐車場で、車を目隠しにして解体を始めた。
さすがに晩秋の野生動物だ!白黄色の皮下脂肪がたくさんついている。
カッターナイフはすぐ切れなくなる。
解剖用ハサミでジョキジョキ切り割いていく。
軍手が濡れ、手がかじかんで思うようにできない。ともかく、皮を剥ぎ、手足をばらし、内臓を出してもう限界だ。新しいプランターに手足や頭や胴体を容れ、水に浸す。
プタンターの上にビニールの覆いをして完了。
ハサミやナイフを洗い、内臓や毛皮を庭に埋める。
皮下脂肪が多いのに、胃や小腸、大腸にはほとんど何も入っていなかった。
このタヌキさんは、まだ若いメスだが、外傷がまったく見当たらなかった。哺乳類の病理解剖を日常的にやっている専門学校の教え子の女子たちなら死因を見つけられただろう。

今朝、5時に起きた。せめて少しは徐肉しなければと思ったが、外は寒い。

5 件のコメント:

  1. 今日お昼過ぎ、外が昨日より暖かくなってきたようなので、徐肉することにした。

    何と、昨日は全く気が付かなかったことが分かった。
    それは、右前足の肩甲骨が肩甲突起の近くから半分に割れている。

    恐らく、車にぶつかったがブッシュなどの逃げ込んだが、餌を探し回ることはおろか満足に歩き回ることができず。一週間ちょっとは生き長らえたのだろう。

    だから、皮下脂肪はあったが、胃腸に何も入ってなかったのだ。

    この子は痛みと空腹で苦しんで死んだのだ。

    合掌!

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  2. isa隊員宅までの収集、解体ごくろうさまでした。
    この子も標本になることできっと成仏できるでしょう。

    ウジが湧く早さが気になり、少し調べてみたら、ニクバエなどは孵化寸前の卵を産みつけるようですね。
    早いわけです。

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  3. あっ、

    収集→受け取り

    でした

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  4. take隊員へ

    肩甲骨が割れていたので、isa隊員に、「死体から50メートル以内に自動車が通れる道があるか?」と問い合わせました。
    バス停があるようです。

    やはり、車にぶつかり、安全な場所まで逃げたが、歩くことができないため餌をとることができず、しばらく生き長らえていたと思います。

    しばらく生き長らえたという根拠は、胃腸に内容物が何も入っていないことと、肩甲骨の部分に出血した痕が見当たらないのです。

    つまり、怪我した後も生きていて傷が治ってきたものと思います。しかし、動くことができずただじっと苦しさを耐えていたことと思います。

    骨が綺麗になれば、肩甲骨も治癒しかかっていたか否か分かると思います。

    それは、来春かな!

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  5. ごめんなさい、肩甲骨の骨の部位の名称が誤ってましたので、訂正しました。

    肩甲突起は誤りで、肩甲棘です。

    申し訳ない。

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