小鹿の解体作業を終え、林道を歩く。シカの足跡がアスファルト上に残る。正面の斜面に何かが動く。カモシカが急斜面からこちらを見ている。
斜面の直下まで近寄って写す。
若い個体と思ったら、そうではない。年齢推定に使われる角輪がいくつも重なってみえる。写真で見る限り7歳以上の個体だ。それにしても黒い毛皮の持ち主だ。
さらに歩いたところで再び別のカモシカを見つける。
サルのクワンという警戒音が前方の谷間に響く、先に歩いて学生にサルを見なかったか?と尋ねるとシカは見たがサルは見てないようだ。
カーブミラーにはサルの手形がついている。
林道終点となり、そこから尾根にとりついて稜線を目差す。急な登りであるし、途中からスギの植林地で間伐した幹や枝打ちした枝が縦横に転がっているので歩きづらい。稜線にでて一休みし、堤川林道を目差して下る。
稜線の直下にあったアナグマの巣穴
下は昨日見つけたエビフライ。
今回は、シカ、カモシカ、サル、アナグマ、リス、ムササビ、さらにはネズミのクルミ食痕などのフィールドサインを見つけることができた。
小鹿はオスで、左の第一切歯が永久歯に生え変わったばかりで、他は乳歯であった。この時季に面白半分で動物を撃つ人がいるのだ。もっとも6月に散弾で撃たれたばかりのタヌキを拾ったことがあるが、山歩きでそんな人たちがいるなんて恐ろしい。
猟期外の猟銃は警察に保管されるようなことにしてもらいたいくらいだ。
食べるためならまだしも面白半分に動物を撃つ人がいるとは・・・
返信削除撃つことそのものが目的なのでしょうか。
たまに、狩猟者同士が動物と間違えて誤って撃ってしまう事件を目にしますが、
山歩きをなさる方も気をつけないと危ないですね。
銃を持っている人は試し撃ちをしたいのでしょう。
返信削除ぼくは子供頃、近くにスズメがいれば石を投げつけ、ヘビを見つければ捕まえようとしたものです。石を投げてスズメに当たったことはありませんが、スズメを狙っているのです。
スズメもヘビも捕まえることができれば食べようと思ってました。ヘビは学生の頃まで山で捕まえると当たり前のように食べました。山でつくるカレーライスの肉は大抵ヘビだったと思います。
猟期外にタヌキや小鹿を撃つなんて、動物を知らない人たちです。オトナのタヌキなら育児の真っ最中ですし、小鹿はもってのほかです。
昨日、乗鞍でクマに襲撃されて何名かが大怪我をし、そのクマは撃ち殺されました。
動物の生活圏に人が入り込んできて、そこで人が怪我をさせられると、動物は当然のごとく殺される。
動物の言い分は聞く耳をもたない。
タヌキ、サルが車に轢き殺されようと運転手は罪を問われない。あるいは、タヌキや小鹿が撃たれても動物たちは泣き寝入りしなければならない。
静かな山に”熊避け”と称する鈴を鳴らして、あるいはラジオをつけながら歩く。動物たちは山に騒音を持ち込まないで!と思っているだろう。