2009年2月24日火曜日

始めての海の哺乳類の頭骨

今朝、愛知県知多郡の杦本盾美さんから、スナメリの頭蓋骨と頚椎が宅急便で送られてきた。
杦本さんが昨年夏に一色町の海岸で採集したとのこと。
側面から見ると、口吻部分(上顎骨と鼻骨)は鳥のクチバシのようだ 潮を吹く穴は鼻孔だとわかった。その鼻孔の前の隆起は何?
鼻骨はあるが、なんのためにあるのか形だけのもののようだ。
このスナメリ君は、どうも目の上の左右の前頭部をナタ状の刃物で切られている。
何故、左右の目の上から前頭部の潮を吹き出す穴に向けて傷つけられたのか?
この頭頂骨の左右の穴は、何かで擦れてできたもの?
始めての、海の哺乳類の頭骨で、不思議なことばかりで、とまどっているというのが本音です。
杦本さんに感謝です。

8 件のコメント:

  1. 貴重な頭骨が手に入りましたね。

    浅い海を生息地にするスナメリは船やボートのスクリューでケガをし、死に至ることが多いそうです。

    目の上の傷、ひょっとしてそうかもしれませんね。
    ただ、穴はなんでしょ。死んでから長く海を漂い、岩などにすれたのかも?

    海藻を食べるスナメリだけど、その海藻がどんどん減ってきている。
    こんなのが伊勢湾をはじめ、千葉などにいるのだから、保護地をつくらなきゃ。

    いろいろ考察してみてください。

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  2. take隊員へ

     そう、そうですね。この気の毒はスナメリ君は高速で回転するスクリューにぶつかったのかもしれません。

    右の側頭窩から左の眼窩になるところまで2条の跡があり、深いのは眼窩と側頭窩の部分で、幅7ミリ、深さ13ミリも切れ込んでいます。

    昨日は、歯をボンドで留め、側頭骨がぐらついているので、それもボンドで留めてながめておりました。

    前頭骨と頭頂骨の縫合部(冠状縫合)が盛り上がっているのは、首や背からの筋肉が張り付いているのだろうと思っています。

    シカやカモシカの2,3倍の脳容積をもっているので、かなり優れた同種の個体間のコミュニケーション能力や社会組織を持っている動物であることを窺わせてくれます。

    まだ、まだ解からないことが一杯あります。
    が、宝物の一つになったことだけは確実です。

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  3. ああああ~~うらやましいです・・
    こうして見ると鳥の嘴のように長い口吻は魚を採るのに特化してるのがよくわかりますね。鼻の位置もわかりやすくて教材にもいいですね

    私は葛西臨海公園でバイトしていますが、無許可で湾内に水上バイクが入ってきたりして海鳥に迷惑をかけてます。
    このスナメリも人のエゴで死んでしまったんでしょうか?
    それにしても自分も欲しいな~
    次実家に帰ったら気仙沼に行こう

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  4. あっ、海藻を食べるの沖縄のジュゴンと勘違いしました。

    スナメリ、三河湾と伊勢湾で合わせて3000頭ほどいるらしいですね。頭骨を手に入れるのかなりむずかしそう。

    でも以前、瀬戸内海や房総にもいると聞いたこともあるような・・・。

    三河湾など20、30mの浅い海が続き、しかも透明度の悪い東京湾みたいに汚れているのによくぞ住んでいられると思う。

    歯や体形からみて、イルカほど機敏そうにないし、体を横にして海底の貝類を主に食べているのでは?

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  5. こんにちは。
    メリオが人気のようでとてもうれしいです
    当時は友人たちと海水浴のつもりで行ったのですが、本音はスナメリ拾いだったので、まさか本当に出くわすとは思ってもいませんでした
    スナメリの頭を持って歩く女はさぞ不思議な光景だったでしょう
    スクリュー・・・
    メリオはそんな悲惨なめに逢ってしまったのでしょうか・・・
    私が拾った佐久島に行くにはフェリーでしか行けないのですが、もしかしたらそのフェリーか漁船に接触してしまったのかもしれないですね
    佐久島は結構スナメリの死体が打ちあがったりするので、観光ついでに探してみてはどうですか?
    海の幸がおいしいですよ

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  6. 確かに生きてる時のスナメリはtake隊員さんの言ったように体型は口吻短いですよね
    でも調べたら魚やタコ、イカなんかも食べるみたいです。
    なんであんなに口吻短いんでしょ?
    ああ~ますます欲しくなります
    佐久島行きたいです~

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  7. take隊員へ
     ぼくも海藻を食べるスナメリと読んで、そのまま素通りしていました。そうですよね。ジュゴンとは全く違う動物ですね。

     スナメリの頭骨、杦本さんから連絡があったときは、最低4,50センチの長さがあるだろうと思って、棚の一つを整理していたくらいです。

     が、頭骨全長は252ミリで30センチ以下です。小さくて可愛いいヤツだったんですね。

    ゆーゆーさんへ
     同じ哺乳類の頭骨でもこんなにも違うのかと思う程、違う。
     前顎骨や切歯孔などないが、その痕跡のような骨があるよ。
     眼窩下孔はあるが、聴胞が落ちてなくなったようだ。

    杦本さんへ
     そうなんですか?海水浴ついでにスナメリの死体を佐久島に探しに行ったとは、、、、、、。

     愛知県は犬山があるので、時々出向くのですが、海は考えたこともありませんでした。

     せっかく見つけた貴重な頭骨を送っていただき感謝しております。

     これからも時々、ここに立ち寄ってください。

     この頭骨は、まだ、机の上で、パソコンの横に置いてしょっちゅう手にとって眺めております。 

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  8. 言葉は正確にしないといけないですね。

    スナメリが貝を食べるとしましたが、もちろんタコやカレイ、エビなども食べるハズです。
    砂の中にいるコウイカなどもエサにしていそう。

    ようするにアジやイワシのような泳ぎの得意な魚を主食にしてはないのでは、という意味でした。

    俊敏なイルカはスクリューにやられるようなことはまずありません。

    背びれがないのは海底のエサを体を横にしたり回転させて、捕ることが多いためじゃないですかね(これは想像ですが)。

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