2008年8月11日月曜日

女性の強さは根を下ろせること

1996年、タンガニーカ湖、ホテル、アクア・ロッジの湖岸からボートに乗るジェーン・グドール(Jane Goodall 右から二人目)博士とアンソニー・コリン(Anthony Collin 左から三人目)博士らのゴンベのスタッフ
今ではチンパンジーもゴリラなどの大型類人猿も多くの人たちによって野外観察・研究がなされている。
が、その扉をこじ開けたのは女性だ。
ご存知のようにイギリス生まれのジェーン・グドールはチンパンジーの野外研究でさまざまな新発見をした人だ。
当時日本からは京都大の研究グループが何度もタンガニーカ湖畔にチンパンジーやゴリラを求めて調査していた。
グドールは現在もタンザニアに住居を構えて生活している。
「霧の彼方へ」で知られるゴリラの研究者、ダイアン・フォシー(Dian Fossey)はそれまでゴリラ観察研究を一変させた。マウンテンゴリラの家族群の中に入り込むことができた最初の人である。彼女は残念なことに現地の人によって殺されてしまったが、アフリカの大地に根を下ろして生活していた。
さらに、アジアの大型類人猿であるオラン・ウータンはガルディカス(Galdikas BMT)というカナダ生まれの女性によって多くのことが明らかにされた。もちろん、彼女はインドネシアの男性と結婚して調査研究を続けている。

一見、ひ弱に見える女性であるが、現地に滞在して1ヶ月目、2ヶ月目と月日が経つうちに目や身体つきが変わり逞しくなっていく。逆に、男は日にちが経つうちに逞しさが消え、病気がちになり半年に一度は帰国するということになる。
このことは海外で野外研究に携わる研究者の男女に云えることである。もちろん、例外もあります。

この男女差はどういうところに起因するのだろうか?

定年後、故郷に想いを寄せて、帰郷したがるのは男の方だと思うが、どうだろうか?

7 件のコメント:

  1. すごい写真ですね。隊長はジェーン・グドールと知り合いなのですか?

    彼女はTVで何度か見たことがあります。

    たしかNHKの海外番組で、BBCが製作したものだったと思いますが、ゴリラの鳴きまねをやったのがあって、そのあまりのそっくりさに驚き、この人人間じゃないのかも、と思いました。

    いまは保護活動に尽力されているようですね。

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  2. ゴリラじゃなく、チンパンジーの間違いでした。

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  3. 話の本筋へのコメントを。

    女性は環境の変化への順応力は強いと思います。でも変化を求めて男性は旅をします。

    でも、リトルトウキョウだのチャイナ街だの、つくるのも男性でしょう。

    植村直己の北極圏12000キロの旅など読むと、イヌイットのことが詳しくでてますが、あの過酷な氷のベーリング海をよくもまあ渡って、しかも南アメリカの最南端まで行ったものだと思いますね。

    これも男のバカさゆえのように思います。
    女性はくっついていくしかなかったのでしょう。

    今日は一日デスクワークです。いやだねー。

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  4. ジェーン・グドールには、アフリカのこのキゴマの町で食事したことや、ダルエスサラームの彼女の家に2度行ったこともあります。あるいは研究会の席上で何度かお会いしたこともあります。

    毎年のごとく彼女は来日して保護を訴えておりますが、会場に行って話しは聞いても会いに行ってお話しをしたことがありません。

    彼女は、ぼくがサルを始めるようになって間もなく知った憧れの女性だからです。

    残念なことに一緒の写真がありません。

    チンパンジーの野外観察者は、皆、チンプの鳴きまねが上手です。とくに欧米人は上手です。
    ダイアン・フォッシーがゴリラのドラミンゴの真似をしてみせた講演がありました。
    それを見て、これは本物だ!と感動しました。
    ニホンザルを含むマカク属の野外観察者はサルの威嚇声が上手いのですよ。

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  5. 氷河期の時、ベーリンジアが形成されてアジア大陸からアメリカ大陸へ渡っていく。もっとも古い初期アメリカ人の遺跡は南端のフエゴ島に残されている。

    これら人たちは当然、オスだけでなくメスも一緒に小集団となって移動したのですね。

    環境が厳しくなればなるほど、動物たちの移動・分散が遠距離になる。

    サルもヒトも、オスはメスが一緒だと格好をつけたがるから、どんどん見知らぬ地域である新天地に足を伸ばすことができたのだと思います。

    旅は必ず自分のホームへ戻ってきますね。女性は旅ではなく、住み着いてしまいます。

    男はその土地の女性と恋をすると住み着きます。しかし、一時だ。

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  6. あれ? ジェーン・グドールさん、右から3人目ですよね?

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  7. まさしく右から三人目がグドールさんです。
    アップしたあと気が付き、訂正したと思ったら、アントン(Anthony Collins)さんの方を二から三と誤まって訂正してしまった。

    こういう何かボケがまわってきているところが自分にあって、最近イヤになるなー!

    高校野球もオリンピックも飽きてきたし、やらなくてはいけないデスクワークも身が入らないので、明日は久しぶりに早起きして丹沢かな?

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