3週間振りに矢部さんと丹沢へ。
水沢林道から僕らが勝手に名付けた「熊の平」に行くことにする。
カヤネズミの巣を楽しみにしていたが、木の葉が生い茂り、カヤ場は消えかかっていた。
尾根を下っていくと右手の谷間に、明るい茶色の物が動く。
袋角をもったオスジカである。
さかんに木の葉を食べている。
沢の音で僕らの声が消されているのか、ぼくが喘息で咳き込むまで採食していた。
彼は単独生活なので警戒音は出さず、静かに見えなくなる。
メスたちは集団を形成していて警戒音を出してくれるので見つけやすいが、
袋角の時期のオスジカを見ることは珍しい(画像をクリックすると大きくなります)。
袋角・・・って? なんでしょう?画像を大きくしてみるとなんかほんと角が包まれているような・・・。まだ大人になりきっていないシカということでしょうか。うーーん、モノを知らなくって、すぐ聞いてしまってスミマセン。でもこのシカ、なんだか表情がかわいいですね。
返信削除takaさんへ
返信削除この度の地震、御実家への様子見ご苦労様でした。
シカのオスの角は毎年冬に根元から、まるで落ち葉が落ちるように取れてしまいます。で、春になると新芽が出てくるように角がニョキニョキ伸びてくるわけです。この時季は、角の基になる骨質の周りが血肉と皮膚で被われています。
角の様子から袋角と呼ばれております。柔らかいので、事故で曲げたり、折ったりしてしまうのもこの春から夏なんです。
秋になると骨質がしっかり固まるので、皮が剥がれ、オス同士が角を突き合わせて争うことになります。
このオスは、角の枝分かれから判断して4歳以上のオスということでしょうか?完全なオトナです。
実は、この時季にオスジカを見たのは始めてです。秋や冬には時々見るのに、この時季、オスたちは柔らかい角を守るためにヒッソリと暮らしているのかもしれません。
地震へのお気遣いありがとうございます。
返信削除英字タイトルの velvet を調べてみて驚きました。シカの角をおおう柔らかいものとの意もあり、ちゃんと 袋角 という言葉ものっていました。全くもうビロードの布の意味しか認識しておらず、今更ながら言葉を見直しています。
冬に取れて春に出てくるシカの角、取れるところを見てみたいものですね。なんだか頭で樹が育っているみたいでアニメの「頭山」を思い出してしまいました。