2026年8月15日土曜日

滑車上孔を持つアナグマは平地で見つけたものだ                       The badger with supratrochlear foramens was found on prain area.

  アナグマには滑車上孔を持つ標本を一つ持っている。もちろん左右の上腕骨にある。他のアナグマの上腕骨には滑車上孔はない。アナグマの頭骨は5個持っているが、上腕骨を含む骨は3個体分しかない。2個は頭骨だけをハタチガ沢林道で拾い、他は友人KWが串間市で轢死体を見つけて骨にして送ってくれた。もうⅠ個体は丹沢実習で谷太郎川へ流れ込む鳥屋待沢左岸の山道を歩いている時に頭骨を含む白骨死体を見つけて、骨を拾った。もうⅠ個体は友人YNが埼玉県日高市の地下倉庫で死骸を見つけ骨にして送ってくれた。この地下倉庫で見つけたアナグマの左右の上腕骨に滑車上孔があるのだ。ネットで”Humerus of Meles meles"で検査するとアナグマの上腕骨に滑車上孔があるのは載っていない。しかし、”Humerus of badger”で検索すると滑車上孔が写っているものがあったBadgerForeLimb | Male Badger Skeleton | John Rochester | Flickr(図1)。このアナグマがどのような生息地にいたのかは判らない。小さな滑車上孔が見える。

 アナグマの多くは滑車上孔がない。が、日高市の地下倉庫で見つかったアナグマと図1のアナグマには滑車上孔がある。図1のアナグマのものは小さな孔であるが、アナグマの滑車上孔の有無はそのアナグマが生息している地形が平坦地かあるいは山麓地かによって異なると考えられる。

図1.小さい滑車上孔がある
 平坦地の地面に穴を掘らなければならないような環境では、滑車上孔が形成されると考える。前足を伸ばしてキツネのようにして地面を掘るからだと思える。前足を伸ばすと上腕骨の裏側の肘頭窩に尺骨の肘頭突起が接して滑車上孔が摩耗して開くと考えられる。しかし、山麓地では斜面に穴を掘る時は肘を曲げて爪で土を掘ると思われる。だから山麓で見つけるアナグマには滑車上孔が開いていないのだろう。

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