ラットの頭骨を眺めていて、前顎骨は頭骨全体の各部分の骨の中で、占める割合が大きい(図1&2)。タヌキでは頭骨全体の中では小さくなり(図1&2)、シカではさらに薄ぺらく割合が小さくなる。前顎骨は切歯が出る骨である。これは面白い事に切歯が重要視されているラットでは大きく、切歯が出てこないシカでは前顎骨の割合は非常に小さいが判る。
図1.左からラットRuttus norvegicus、タヌキNyctereutes procyonoides、シカCervus nipponの前顎骨(↑より上部)の大きさの割り合い
図2.上右:ラット 上左:タヌキ 下:シカの前顎骨(緑色の部分)割合
では、大きな牙上の切歯を持つゾウではどうだろうか?ラットに匹敵するか、もしくはそれ以上の割合をゾウの前顎骨は占めている(図3)。ゾウにとって牙状切歯はとても大事な歯であることが判る。
図3.アフリカゾウLoxodonta africanaの前顎骨(in)
コンゴ民主共和国のカフジビエガ国立公園で
、、、っと前顎骨の大きさはその動物にとっての切歯の重要性と関連しているの???
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