2023年1月11日水曜日

サルたちの側面からの下顎骨  Lateral view of the mandible in monkeys

 少し、哺乳類の側面からみた下顎骨をまとめてみたい。先ず、筋突起(a)、関節突起(b)があり角突起ではなくて下顎角(c)になっている霊長類のものをアップする(図1~3)。aとbの間の凹みは下顎切痕だ。

図1.マカカ属Macacaの下顎骨
左:ニホンザル♂M.fuscata 中:タイワンザル♀M.cyclopis 右:カニクイザル♂M.facicularis
a:筋突起 b:関節突起 c:下顎角

図2.オナガザル属Chlorocebusとコロブス属Colobusの下顎骨
左:サバンナモンキー♂C.aethiops 右:アカコロブス♂C.badius
図3.リスザル属Saimiriとロリス属Nycticebusの下顎骨
左:リズザル♂S.sciureus  右:スローロリス♂N.coucang
側面から見ると、図1のカニクイザルだけが下顎角が浮いている。また、図3のスローロリス(曲鼻亜目)の切歯は前方へ突き出しているが、他の直鼻亜目のサルたちはどちらかと云うと上を向いている。いずれにしても全てのサルの切歯の方が下顎骨よりも前にある。これは他の哺乳類も同じ。ヒトHomoでは下顎骨の先端部が切歯(歯槽部)より前に出てオトガイとなっており、”切歯(歯槽部)よりオトガイが前に出ている”のが大きな違いである。次回は同じように下顎角をもつ偶蹄類などの下顎骨をアップしたい。

”切歯(歯槽部)よりオトガイが前に出ている”と説明したが、実際には歯槽部全体が後退し下顎骨が取り残されたためである。このことについてもその内に動物たちの上からみた下顎骨と比較しながらしっかり説明したい。

コロナが治ったのに、後遺症なのか今まで毎日何回も飲んでいたインスタントコーヒーの味がしないし、山へ行きたいという気力が湧かない。挽いたコーヒーは面倒なので1日に1,2回だけだ。でも挽いたコーヒーは今まで以上に旨く感じる。

0 件のコメント:

コメントを投稿