2022年10月3日月曜日

久しぶりに膝が痛くなり、下りがイヤだった! My knees ached for the first time in ages, and I hated to go down!

 シカの角砥ぎ痕を過ぎてすぐ唐沢峠への経路があるところへくる。しかし、その手前に神奈川県自然保護課環境保全センターの案内版がスギの幹に巻かれている(図1)。専門学校の卒業生のがここのパークレンジャーになったが、4年前に辞めて地元の企業に勤めてしまった。彼は、登山道を修理したり、このような案内を張ったりしていたのだ。しかし、週5日の仕事で定年退職したおじさんたちからは可愛がられるが、余りにも給料が安いためにやむなく辞めた。パークレンジャーと云う名は素敵だが、実際は登山道の修理作業が主だったようだ。それでも給料をアップし社会保険も着け、意気込みのある若者も続けていけるような職場にして欲しい。

さあー、ここからだ!この植林地の斜面をトラバースして唐沢峠に行く道だ(図2)。この経路を歩く登山者が多いせいか、幅5、60センチの立派な踏み分け道になっている。こんなに分かり易い道が出来ているのだから立入禁止などとせずに唐沢峠・大山近道とした方が良いのでないだろうか?

図1. 10:04 登山道はこちらですの案内
始めは杉林の斜面だが、スギの無い日当たりの良い斜面を歩く。少し登りだが、登山口から今までは急斜面の登りだったので、平坦地を歩いているような感じである。右側上部は杉林で左側下は谷間となる。当たる風が気持ち良い。でも休むと寒く感じるだろう。ザックの底にはいつも雨具を一式忍ばせてあるので、寒くなれば羽織ると良い。
図2.10:07 唐沢峠への巻き道(経路)
、、、と唐沢峠のベンチが見えた。唐沢峠に着いた(図3)。2つの休み台は薄日が当たり、乾いている。ここでブランチにして少し寝よう!石尊沢に向かって立ちションをし、休み台に荷物を下すと、休み台の縁にテン糞が2個ある(図4)。
図3.10:22 唐沢峠着
図4.10:26 新旧のテン糞、左:柔らかい 右:古い
両方にサルナシの種子が入っているのが判る
買ってきたラーメンを半分に折り、コッヘルに容れ水を容れる。持ってきた生卵を落とし、火に架ける。汁の素は椀に半分入れ沸いた湯で溶く。あー、ここにアカモミタケが入る予定だった(図5)。でも旨そう!卵を持ってきて良かった!
図5.10:48 出来上がったインスタントラーメン 右上にテン糞
味噌ラーメンをスープ代わりにコンビニのオニギリを食べ終える。コンビニで買ったのはオニギリ二つ、パン二つだが、オニギリ1個とインスタントラーメン半分で十分な量だ!それでも心配でいつも、オニギリ2個とパン2個、インスタントラーメンを食料として買う。チョコも買うが、これは山で食べた事がない。山でヒモジイ思いをするのはイヤなのだ。だから、いつも持ち帰ることになる。チョコはウィスキーのお供となり、残ったパンやオニギリは連れ合いたちが食べる。
食べ終え、食器類を脇に寄せ、休み台の上で寝る。雨具を枕にして仰向けになる。薄日が射し気持ちが良い。こんなことで幸せを感じる。ウィスキーを飲みたい位だ!老年的超越の世界に踏み込んでいるかな?
図6.11:24 仰向けになって見上げた青空
11:30になったので、起きて、食器やストーブを片付け、テン糞を拾う。テン糞を食後に拾ったのは、このコロナ禍になってから、マスク・手洗いの生活になり、何とトイレに入った後でも手洗いをするようになり、食前にテン糞を素手で拾う気にはならなかったのだ。凄いねー。コロナ禍はぼくに日常生活の変化をモタラシタのだ!でも、もう散歩や駅やスーパーに入る時以外はマスクはしない。でも帰宅したら手洗いは絶対だ。
ぼくはコロナを恐れているのだ。コロナは肺炎状態になると云う。2度急性肺炎になっているので、肺炎の痛さ、苦しさはもう経験したくないからだ。
出発だ!大山方面を撮る。が、大山山頂のアンテナなどが見えない(図7)。ん?どうして?
図7.11:40 大山が見えない。もっと右か?
来た道を戻ろうとすると、大山方面の道から半袖半ズボンタイツの単独行者が降りてきた、ぼくは今日はと云いトラバース道を行く。が、後ろで音がする。振り返ると先ほどの登山者がやってくる。どうぞと道をあける。が、彼は無言だ。ぼくくらいの年齢と見たが、痩せていて軽やかな歩きだ。始めの30分くらいは彼を追いかけた。が、登山道に入ってからは膝が痛くなり、もうそろりそろりと降りるようになる。
Geographicaで見ると登山口まで300メートルも無い筈なのに、すでに沢の音が聞こえるのになかなか登山口に着かない。膝が久しぶりに痛く、下りたくないのだ。
ぼくは街歩きの時も手にはタオルハンカチを持つ。山歩きでは腰にタオルをぶら下げる。その持ち歩いているタオルハンカチを登山口の石段の上に置き忘れてきた。実は登山口の道標を撮っている時に気が付いたのだが、僅かな距離を戻るのが面倒でそのままにしていたのだ。やはり、あった。が、どなたかが風で飛ばないように石を乗せてくれている(図8)。
図8.12:21 登山口の石段に忘れたハンカチ
先ほどの登山者が石を乗せてくれたのだろうか?
何と、セセリチョウの仲間が止まった!イチモンジセセリだ!可愛いねぇー!
図9.12:22 イチモンジセセリ
足を引きずるようにしてゆっくりゆっくり舗装された道を行く。下りがきついところはジグザクに歩く。山神隧道に入ると出口を出た近くの左側に白いズボンを履き、白い帽子を被った人が椅子に座っている。その人に知らせるように大きな咳払いをする。トンネル内に響く。が、その人は動かない。トンネルの半分を過ぎると、それは人ではなくススキである事が判る。「幽霊の正体見たり枯れ尾花」だ! トイレの広場に軽トラが停まっていた。やはり、工事の人でもいたのだろうか?っと思ってしまった。
短パンの若者が息も切らさずに登ってきた。互いに挨拶をする。すぐゲートだ。ゲートの前に黒い大きな車が停まっている。あの若者の車だろう。何故、膝が痛くなったのかを考えながら歩く。「体重増加とヒルを避けるために焦って登ったせいだろう」っと結論付けた。いつも電気柵にツルニンジンがたくさん咲いていたが、今年は根本からツルが切られている。そうだ。伊勢沢林道にツルニンジンを見に行こう!

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