2022年9月18日日曜日

登山道から宮ヶ瀬へ To Miyagase from moutain trail

林道に下りてから陽が当たる乾いた場所で足元のヒルをチェックし、足には2匹のヒルしかついていなかった。しかし、まだシャクトリ虫のように這いまわっているヤツもいたが、手で払い落す。靴の中を見たいがそのままだ。これから再び、ヒルがたくさんいると思われる斜面に入らなくてもいけない。土石が上まで積み重なっている大堰堤を過ぎてすぐ、登る尾根を見上げる。登り口からはマツカゼソウが群落となって仕事道を覆っている。登り、足元に仕事道の横木を見つけ、マツカゼソウの林を掻き分けながら進む。何度か道が判らなくなるが、兎も角尾根を登る。するとまた仕事道に出逢う。そんなことを繰り返していくとマツカゼソウが無くなり、仕事道が浮き出してくる。
っと、カヤの実が散在して転がっている。リスから誰かがカヤの実を食べてその回りの果肉は捨てている。後でこれが誰が食べた食痕か判る(図2)!リスなら1ヶ所のテーブルで行儀良く食べる。このように辺りに散らばして食べるのはサルが樹上で採食しながら移動したからだ。
図1.10:12 カヤの実の食痕 リスが食べた?

図1’. カヤの実の外皮?
図2.10:18 周りに散在するカヤの実の食痕
シカ柵の扉に着いた。もうヒルは少なそうだ。扉を閉めて。乾いた所でヒル取りをする。ここまで上がってきても金沢林道の工事の音が聞こえる(9月30日には終わるようだ)。
図3.10:21 シカ柵の扉に着く。もうヒルはあまり心配しなくて良い。
図4.10:31 ハイイロチョッキリが落としたコナラのドングリのついた小枝
図4’. チョッキリが落としたコナラのドングリ付き小枝
サルの群れが昨日か早朝にこの辺りを通過したようだ(図5)。ここでもカヤの実の食痕が散在している。
図5.10:42 ここにもサルが食べたカヤの実の食痕
夏を代表するタマゴタケが2本出ている。2本とも採る。1本はもってきたインスタントラーメンに容れよう。
図6.10:42 タマゴタケだ!
ようやく尾根のよく陽の当たる平に部分に着く。やはり、暑い!足はズボンをヒル探しのために膝までまくり上げたままだが、上は長袖なので前のボタンを全部外し、木陰に陣取って早めのランチとする。お湯を沸かし、採ってきたタマゴタケを1本入れる。タマゴタケからもっと橙色が出るかと思ったがそうでもない(図7)。これにインスタントラーメンを入れて完成だ。挽夏なので入れる山菜がない。
図7.タマゴタケが入ったインスタントラーメン
タマゴタケのオイシイ味が味噌ラーメンの汁の素に負けた。味がほとんど感じられない。でも、OKだ! 食べ終わり、食器やコッヘルを枯葉で洗い、ザックを枕にして仰向けになる。高い秋の空に白い雲が浮かぶ(図8)。このままの状態で5分は目を瞑ったろうか?瞼を開けると眩しい秋の高い空がある。幸せだ!っと感じる。あー、老年的超越の世界に少し近づいている。
図8.11:37 秋の高い青空
「立つ鳥跡を濁さず」でここで食事をした、寝たという跡が判らないようにして足で枯葉をならしてザックを背負い歩き始める。どうしても登りなので下向き加減で歩くので、ジョウロウグモの巣が張っているのに気づかず顔に何度かかかる。っと稜線近くになって、ヤマイグチかな?大きい方を持ち帰る。持ち帰ったこのイグチの傘の表面はシワシワになった。で、シワチャヤマイグチとした。食毒不明とある。
図9.12:12 イグチの仲間シワチャヤマイグチ この1本をゲット
高畑山と653ピークを結ぶ稜線に出るが、653ピークには向かわずに直接登山道への道をとる。するとトラロープが張られ何やら札がぶら下っている(図10)。
すぐ、登山道だ(図11)。登山道からわざわざ離れてこの道に入る者は知っていて入るのだ。登山道に出てまもなく道標がある(図12)。ここには休み台があったが、今は朽ちてしまっている。
図10. 12:21 トラロープにはわざわざ「登山道ではありません」と、、、、
図11. トラロープの下に登山道が走っている
図12. 12:23 宮ヶ瀬2.7キロの道標
不思議だ!何故だろう?ヒルの気配が無いのだ。金沢林道側の斜面はヒルの巣だったのに、中津川の斜面は乾いていてヒルがいない。御殿森ノ頭の近くの道標の前に大きな木が倒れていた(図13)。その木に座って一休みだ。足元を見たがやはりヒルは見当たらない。その後、キノコを見つけた(図14)時もザックを下ろしてカメラを取り出して写真を撮ったが、ヒルは見当たらなく、再び今度はベニタケ科のアイタケ?を見つけたが、写真は少し下ってお宮さんがある階段の石段の上にわざわざおいて撮ったのもヒルを気にしてのものだった(図14)。
図12. 12:42 御殿森の道標の倒木で一休み
図13. 13:13 キノコ ゲット
このキノコ、手持ちのキノコ図鑑4つを見ても判らない。集中力が欠けているんだ。
図13'. キノコの裏の様子、つば無く、ひだは茎に直生だ!キシメジ科の仲間だ!
非常に似たキシメジ科のキノコでカキシメジという猛毒のキノコがあることが判った。洗ったら傘の表面にヌメリがこれが決めてで、再度図鑑を今度は毒キノコだけを探したら、カキシメジだと同定した。1センチほど噛んでも味無しだ。
図14. 13:32 アイタケ?ゲット
このベニタケ科のキノコは分かり易い。傷つけると赤色などの汁が出るし、噛むと苦かったりする。
図14'. アイタケ?の裏
図15. 13:49 登山道口着
道路に下り立ってから、暑い日差しが注ぐなかを20分かけて車の置いてある場所まで、辿り着き、先ず、車の4つのドアを開け放し、トランクを開け、ストックを容れる。いつもは午前中で帰るので、連れ合いから「遅いがどうした?」っとショートメールが入っているので、「帰る」と返信する。渋滞に巻き込まれて帰宅したら、連れ合いが「遅いねー」と出てくる。缶ビールが飲みたいと云うと冷えた缶ビールを持ってくる。すぐ、プシュっと開けて飲む。幸せだ!二口飲んで靴を脱ぐと、何と両足の靴下は血だらけだ。それを連れ合いに見られてしまう。この靴下は捨てられる運命にある。いつもはすぐ洗面所で水洗いしそれから石鹸を使って洗って絞って洗濯機に容れるのだが、、、。
シャワーを浴びながら残りのビールの飲む。しかし、玄関に入った時に飲んだような旨さが感じられない。でも、残りを一息で飲みほした!

このところ、高校の同期のTGが肺気腫COPDや心不全とやらで、こちらがなったような錯覚を受けている。来週27日は彼と御徒町で飲む約束をしているが、何だか心配でもある。

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