日本に生息するイヌ科Cnidaeの動物はイヌ属Canisのノイヌ、キツネ属Vulpesのキツネ、タヌキ属Nyctereutesのタヌキの3種がいる。
図1は実験動物施設で飼われていたビーグルである。後頭骨頭頂部が盛り上がっていないのでこのビーグルは若い個体であろう。
しかし、キツネ(図2)やタヌキ(図3)の頭骨と比べると前頭骨から出る後眼窩突起は大きく盛り上がり、さらにこのビーグルはまだ若いのに鼻骨と上顎骨との縫合線や頬骨弓の頬骨側頭突起と側頭骨頬骨突起の縫合部分を除いて、キツネやタヌキに見られるような左右の前頭骨や頭頂骨との縫合線や冠状縫合や矢状縫合ははっきりしなく、後眼窩突起の盛り上がりに見られるように骨全体が分厚くがっしりしている。
ビーグルの頭骨だからがっしりしているのではなく、他の5個のイヌの頭骨もがっしりしている。何故同じイヌ科の動物なのにイヌ属とキツネ属、タヌキ属の頭骨の分厚さ、がっしり度合いが異なるのだろう。
本来のイヌCanis属はオオカミのようにパックという集団を形成して自分よりも大きな草食獣を仲間と共にハンティングして食料にしていた。一方、キツネVulpes属はペアの家族群で生活し食料は単独のハンティングで獲る動物はネズミであり、大きくてもウサギくらいなものだ。 また、タヌキNyctereutes属は腐葉層にいる土壌動物を単独で漁って食べたり、死肉をたべたり林床に落ちている果実を拾い食いしているだけである。
図1.Canisイヌ(Beagle)
図2.Vulpesキツネ
図3.Nyctereutessタヌキ
つまり、キツネやタヌキはイヌとは違って大きな獲物をハンティングしないので、犬歯や裂肉歯に掛かる負担は少ないだろう。それが頭骨の分厚さ頑丈さに繋がっているのだろう。狂犬プーチンがウクライナにどんどん侵攻している。ウクライナの大統領は徹底抗戦を呼びかけている。ウクライナ人が殺され、ロシア兵も3千人戦死したようだ。死ぬのは兵士であり市民だ。狂犬プーチンは核までチラつかせ、ウクライナ政権はナチと同じだとクーデターまで呼び掛けている。チンパンジーで群れ同士の戦争と云われるものが観察された。それはボスも兵士もない全員が参加の殺し合いだ。ヒトのボスは兵士となって戦争には参加しない。兵士には親、兄弟、恋人、友人、子供がいる。狂犬プーチンはそんな兵士の事など少しも考えないだろう。自分の強迫観念を押し通すために、自分の国民やウクライナの人々を死に追いやっている。一人が死ぬと多数の人々が嘆き悲しむ。
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