このクラスは甲虫や昆虫に詳しいもの、鳥の割れた卵や羽根を大事に拾うもの、体力が有り余っているもの、そして何と岩石に興味を持つものなど皆それぞれだ。学校でやる対面授業では全く見られない活発さが出ている。野生動物専攻なのにコロナ禍で今年初めての丹沢実習だ。もう、教室での授業は雨の日くらいで、他の日は外を歩き回りながら授業をしたいものだ。
ヨウシュヤマゴボウ
タマアジサイ
9:18 木の葉の上にMT君がシオカラトンボを見つけた。目が良い!
オオシオカラトンボ
9:21 トカゲは這いまわっているが、何故かカナヘビは一度も見なかった。そう云えば、我家の庭でもカナヘビとヤモリを今年は見ていない。
トカゲ
9:23 タテハチョウ科のミスジチョウが舞っている。
ミスジチョウ
9:27 H君がミミズ?の死骸を食べているオオヒラタシデムシを捕まえる。彼は、トカゲや昆虫を捕まえる時には右手に軍手をつける。扱いに慣れていることが判る。座学では見られない積極性だ。このシデムシ科の甲虫はタヌキのタメ糞やアナグマの柔らかい糞にも集まる。ぼくにとっては好きになれない甲虫だ!オオヒラタシデムシ
オオヒラタシデムシの幼虫
9:33 このアサ科のカナムグラの名前も出てこなかった。房総半島のサル調査では酷く悩まされた蔓である。カナムグラ
この鱗翅目は?
この葉巻きは?
クサギの花
キハギ
ママコノシリヌグイ
サルナシ
10:47 まだ新しいカモシカ糞がある。1メートルくらい離れたところには古い糞があった。コヤツはここをトイレの一つにしているようだ。
カモシカ糞
10:50 MT君が猛禽の羽根を見つけ拾う。っと鳥好きのYTさんと争いが始まった。
この猛禽の羽根は?
ハクビシン糞
お昼を金沢林道の日陰で食べる。学生たちを金沢川堰堤の上の河原まで連れて行きたかった。が、多くは暑さでばてているようなので沢が流れるコーナーの日陰で昼食とした。ぼくは持ってきたお握り2個、ゆで卵1個とタッパーに容れてきたキュウリの糠漬けとブドウ4個を暑いウーロン茶で食べた。Kさんが食べた後も調子が悪そうに横になっていたので、担任とH君を残して歩き足りない学生と一緒にお昼を食べる予定であった堰堤上の河原に向かった。11:55 テン糞だ!もちろん、素手で拾う。学生には動物糞に含まれる寄生虫を含む細菌の事を考えて、拾わせないことにした。何だかつまらない実習だが、もしもの事を考えて止めさせている。ぼくは大丈夫でも学生たちは分らない。
テン糞
12:10 先頭を歩くM君が「先生、まだ歩きますか?」っと云ってくる。「滝の音が聞こえるだろう。堰堤から落ちる水の音だ。あと2、3分だ!」林道から河原に下りる。が、ぼくはギックリ腰だったことを知ることになる。登る時は尚更だ。木につかまらなければ踏ん張れない。どうも、ギックリ越しだけではない、筋力が落ちているのだ。堰堤上の学生たち
この河原では、2010年5月に丹沢サル観察し隊の皆さんでキャンプしているのだ。この時のぼくはまだ元気溌溂だった。
猛禽の羽根はフクロウの尾羽根に似ていますが、
返信削除同定するには実寸の載っている鳥の羽根図鑑と照会したいですね。
豊田さん
返信削除コメント、ありがとう!
なるほど、猛禽の他にフクロウもいますね。
ぼくは全く気が付かなかった。
鳥の羽根図鑑なるものがあるのですか!
卵の図鑑があることは知っていましたが、、、、。
哺乳動物の糞や骨図鑑は?
鳥に比べると余りにも数が少ないので、ダメですね!
コロナに罹らずに過ごしましょう!