2021年2月27日土曜日

テン糞の内容物は見た目と違った!    The contents of marten's scats are little different from the outside appearance!

先日の伊勢沢林道歩きで見つけ拾ってきたテン糞を洗った。見つけた時の内容物の印象と水洗いした後の調べた内容物とは少し違いが出た。例えばテン糞1は毛以外に骨か歯も混入していると思ったが毛だけだったし、テン糞4ではマメガキの果皮果肉と思ったものがオオウラジロノキのものであったし、ヒサカキの種子が浮き出ていると思ったが、そうではなく骨片が混じっているものであった。もっとも、もっとじっくり観ていたなら結果も違っていただろう。でも、糞の外観から内容物を考えるのも楽しい!
図1. 10:45テン糞1
小哺乳類(ネズミかな?)の毛が出ている。内容物の同定が楽しみだ!
調べた内容物:外毛硬い白い5~10mm・内毛柔らかい黒い5mm

図2. 10:51テン糞2
キブシの種子が糞塊の表面に浮き出ている。
内容物:キブシ果肉果皮・種子、砂泥

図3. 10:57テン糞3
これも果実の種子が浮き出ている。
内容物:サルナシ種子・果肉果皮、キブシ種子・果肉果皮、砂泥

図4. 11:55テン糞4
左はマメガキの果肉果皮と右はヒサカキの種子が浮き出ている。
内容物:オオウラジロノキ果肉果皮、獣毛内毛・骨片、砂泥
骨片はネズミ科のものかトガリネズミ目のものか確かめようと、頭骨の骨片があるにも関わらず歯が全く探し出せなかった(図5)。右尺骨と右上腕骨の部分があるので、これを手掛かりに手持ちの骨格標本と比べた。すぐトガリネズミ目のヒミズでもジネズミでもないことが分かった。しかし、ネズミ科のカヤネズミのものではないことが分かったが、ネズミ亜科かハタネズミ亜科かも区別することができず。標本の数を多くしなければダメだ!それよりも上腕骨や大腿骨などの主だった骨での外観の違いをしっかり捉えなおさなければいけない。
図5. テン糞4の内容物の骨片






 

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