4月24日に伊勢沢林道の焼小屋沢橋から、沢の左岸尾根を登って登山道に出、登山道から焼小屋沢右岸尾根を下りてきた。左岸尾根で2ヶ所で、右岸尾根では3ヶ所でタヌキのタメ糞場を見つけ(図1~5)、各所から新しそうな糞塊を1個拾ってきた。
昨日、糞を洗い、茶漉しに残った内容物を調べた。秋から冬にかけて多く見られたキブシの種子が少なく、キブシの実の拾い食いが終わったと思われる。また、ムカデはタヌキも好きなようで食べられている。さらに、5個中4個に大小の哺乳類が食べられていた(表1)。タヌキ糞2では4センチくらいの大型哺乳類の内毛とみられるものが出てきた。この個体はカエルの他にシカかカモシカの死骸を食べたものと思われる。それにしてもタヌキの食事は気の毒だ。まるで森のゴミ掃除屋だ!
図1. 9:57 タヌキ糞1
腐葉砕片、節足動物外皮
図2. 10:10 タヌキ糞2
昆虫外骨格・翅、ムカデ尾部、カエル骨片、大哺乳類内毛、砂泥
図3. 13:58 タヌキ糞3
腐葉砕片、ムカデ頭部、昆虫翅・外骨格、ヒミズorヒメヒミズ毛・爪
図4. 14:13 タヌキ糞4
キブシ種子7個、腐葉砕片、小哺乳類毛10mm以下、砂泥
図5. 14:39 タヌキ糞5
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