2019年3月31日日曜日

シジュウカラが巣箱を出入り The pair of great tit bundle out of and/or into the nest box.

一昨日午後庭に出た時に、シジュウカラがジージー鳴いていた。嘴には枯草がくわえられていた。ぼくは、家の陰に隠れて様子を伺うと巣箱の中に入った。
久しぶりにシジュウカラが巣箱を利用してくれたので、庭には戻らず、玄関から部屋に入った。
巣箱は庭に出入りするガラス戸から1.5メートルも離れていない。
この巣箱は2013年4月下旬~5月下旬に利用されてから今まで一度も使われなかったのだ。しかし、今は巣材を運んで巣作りをしている。
このままだとあと一週間もしない内に産卵し、抱卵してヒナが生まれる。ヒナが生まれてもまだ虫は少ないだろうと思う。少なくても、2013年にくらべたら丸々1ヶ月早い巣作りだ!
巣材の枯草を運んできた

巣箱の中で2羽が一緒になることもある。連れ合いと一緒に見て、一人がその場から離れると、「今、入った。出てきた。また、来た!」などと互いに聞こえるように云い合う。
ちょっとしばらくは庭に出るのを止めなくてはいけないかな?
兎も角、嬉しい!
巣箱からでるシジュウカラ

2019年3月30日土曜日

タヌキは腐肉を食べるが、テンは食べない! A racoon-dog eats carrion, but a marten doesn't .

3月26日に谷太郎林道の権現橋から鳥屋待沢の左岸の尾根に登り、最初の415ピークを過ぎてから鞍部に出て斜面をトラバースしながら小尾根を下って鳥屋待沢へ降りて戻ってきた(下図)。
図1.歩いたルートとタヌキ糞①~③とテン糞①~④の位置

尾根を歩き斜面をトラバースしながら、目につく糞の写真を撮り、拾ってきて水洗いして、内容物を調べた(表1)。それぞれの糞の内容物の詳細は、下記に写真とともに記した。
表1.タヌキ糞3個とテン糞4個の糞内容物

7:51 タヌキ糞1
ケンポナシ種子・果肉果柄、腐葉砕片、ヒノキの葉、シカ毛・骨片、節足動物外皮・肢・翅、砂泥

8:10 タヌキ糞2
ヒノキ葉、サルナシ種子、腐葉砕片、シカ毛、羽毛・軸(翼)、骨片、節足動物外皮・肢、砂泥
長さ、5,6センチで、硬い茶褐色の毛が多数出てきた。カモシカの毛色ならもっと黒褐色だと思うし、柔らかい筈だ。恐らく、タヌキ糞1の個体と同一のシカの死骸を食べたのだろう。

8:30 タヌキ糞3
キブシ種子、ケンポナシ種子・果柄、マメガキ種子1個、腐葉砕片、シカ毛・骨片、節足動物外皮・肢、砂泥
この骨片は巾5ミリ長さ1センチくらいあり、2ミリくらいの骨片だ!骨を齧りとったのだ。この尾根の両側の沢付近にシカの死骸があるのだ!

8:00 テン糞1
羽毛・骨片、不明動物質、砂泥

8:06 テン糞2
羽毛・骨片・動物質内臓表皮、不明直径2,3ミリの丸っぽい植物質6個、ヒノキ葉片、砂泥

8:48 テン糞3
キブシ種子6個、カエル? 骨片、節足動物脚・外皮、砂泥
骨片からカエルとした。鳥や哺乳類を食べたら羽毛や毛が混じるが、この糞は骨片だけであり、軽い1センチくらいの長い骨の端が出てきたのでカエルとした。

8:52 テン糞4
キブシ種子・果肉果皮、節足動物脚多数・外皮
この糞はキブシの10個内外の果実を食べたものであり、果皮がとれた果肉が6個あった。節足動物の長い脚が多数絡まるようにでてきた。オオゲジを2匹以上食べたものと思われる。

 タヌキ糞にはどれもシカ毛が入っていたが、テン糞からはシカを食べたと思われる内容物は出てこなかった。タヌキは腐肉を食べるが、テンは腐肉を好んで食べるわけではないと云えそうだ!
過去のデーターをみると、シカが食べられた痕跡が出てきた糞が50個、その内、タヌキが39個で、テンが6個だ。他はアナグマ2個、キツネ1個、クマ1個、イノシシ1個だ!テンは拾った1024個の糞の内で6個だけだ。しかし、タヌキは281個中39個だ。統計計算をするまでもなく、タヌキは腐肉を食べるがテンは腐肉を好まないと云える(表2参照)。どなたかχ二乗検定で計算してみて!
   表2.タヌキ糞とテン糞の内容物のシカ毛が入っていた個数

2019年3月29日金曜日

ピグミーオポッサムの前恥骨 The epipubic bones of pigmy opossum.

有袋類ピグミーオポッサムの前恥骨の拡大写真を載せる。
寛骨は腸骨・座骨・恥骨の三つの骨からなり、ほとんどの哺乳類では子供期まで大腿骨頭が接する寛骨臼の部分で三つの骨は離れている。
成長するにつれて三つの骨は癒合し始める、腸骨・恥骨と恥骨と座骨、そして大腿骨頭が接する部分で腸骨・恥骨・座骨がの三つの骨が癒合し、一つの寛骨が形成される。
左右の寛骨の恥骨や座骨は思春期を過ぎた頃に縫合し始める。しかし、一部の哺乳類では大人期を過ぎて老齢化しても左右は癒合しない。

さて、有袋類にある前恥骨は恥骨とは、恥骨の前(上)にある骨である(下図参照)、前恥骨は恥骨は二か所で接しているが癒合しているわけではなく、靭帯で結びついている。
靭帯で結合することで有袋類の育児嚢を支えることができるのだ!
恥骨と前恥骨epipubic boneとの位置

今日は、また、寒くなってきた。
もう、3月も後1日だけで、4月に突入する。
今冬は乾燥していたせいか、庭の梅ノ木に下げていた、カヤランやフウランがもうすぐ温かくなるのにシワシワに乾いている。心配だ!


2019年3月28日木曜日

オポッサムの不思議な骨・前恥骨 Epipubic bone, the mysterious bone of pigmy opossum

昨年の暮れに知人のK.Nagamineさんからピグミーオポサムの死体が宅急便で、送られてきた。
頭部は、パソコンの横に置いていたので3週間くらいで骨にすることができた(1月18日アップ)。しかし、他の部分は物置に置いておいたので、冬の寒さで腐敗がすすまず、温かくなって急速に腐敗がすすみ、ようやく骨を取り出すことができた。
このところ、最後に骨を取り出す時には、水洗いした後、入歯洗浄剤を入れて1時間くらい置いてから再度、骨を洗ってから取り出す。
このようにすると、腐敗臭が消え、イヤな臭いを嗅ぐ必要がなくなる。

さて、下が取り出し、乾かした骨である。
A:左右の肩甲骨・上腕骨・橈骨・尺骨・手根骨・指骨
B:寛骨・大腿骨・脛骨・腓骨・足根骨・指骨
C:頸椎(上から環椎・軸堆・第三頸椎~第七頸椎)
D・D':胸椎と腰椎の一部  E:肋骨  F:腰椎・仙骨・尾堆

上腕骨の遠位の内側に顆上孔がある(実は、ぼくは有袋類のオポサムは木登りをするので、リスやテンのような後獣類の木に登る動物たちがもつ顆上孔の有無を知りたかった。)ということは、コアラも顆上孔が有ると云うことだ。

このピグミーオポサムの骨で、なによりも興味深い骨はBの左右の恥骨についている骨である(矢印をして?マークで示している)。タヌキやリスのような後獣類ではない骨だ!
この骨のついている部位と形から、この骨は有袋類の育児嚢を支える骨であると考えられる。
ネット検索したら、前(or上)恥骨epipubic boneと云い、有袋類に特有なのでmarsupial bonesとも云うようだ。
図1.ピグミーオポッサムの骨
上腕骨の内側に顆上孔supuracondylar foramenがあり、恥骨に前(or上)恥骨epipubic boneがつく。

しかし、いよいよ何故木に登る動物の上腕骨には顆上孔があるのか?また、登らないのに顆上孔がある動物もいるのはどうしてか?
前足の爪を使って木を登る動物にはあるが、ニホンザルのように爪を使わないで木に登る動物には無い。
顆上孔に通る神経は?

2019年3月27日水曜日

自然観察or探索  Nature observation or search

権現橋を流れる鳥屋待沢の左岸にあるゲートを越えたところですぐ尾根に取り付く。こんなところを他の人には見られたくないので、できるだけ早く、谷太郎林道が見えなくなるところまで登る。イッキに体温が上がり、腿が上がらなくなり、一息つく。
7:32 樹皮剥ぎをした痕だ!
樹皮を剥いだ裏側も樹皮が剥がされている。つい、最近の痕だ。
剥がされた樹皮はどこにも見当たらない。食べたんだ!このような事をするのはシカではなくカモシカだ!このスギは以前にも同じように食べられた痕が残っている。
カモシカの食痕を見つけてからは、ゆっくり歩く。スギ枝の枯木や枯れ葉が多いのでスパッツをどこで着けようか思いながら歩く。
7:51 タヌキ糞1
タヌキのタメ糞があった。コインの右の新しく見える黒っぽい糞塊を拾ったが、カラカラに乾いていた。

8:01 小さなテン糞だ!
タヌキ糞とテン糞を拾ったので、先ずは来たかいがあった。しかし、雨がときおりポツポツと頭や手に当たる。でも、今日の天気予報では雨など降らない筈だ!

8:04 カモシカが角を砥いだ痕だ!
カモシカの角砥ぎはどのような意味・目的があるのだろうか?シカは角を覆っている袋状の皮を剥がす行為で、さらに角の先を尖らすと考えられる。

8:06 テン糞2だ!
テン糞1もこの糞も小さい、まるでカモなどの鳥糞くらいの大きさだ。身体の小さなメスのテンの糞だろう。表面に種子が見える。

8:10 また、タヌキのタメ糞だ!コインの左上の糞が新しそう!
この左上の糞はシカの死体を食べたのだろう。糞塊の先が細くなりシカ毛が出ていた。この糞塊を拾う。

8:15 鳥屋待沢方向の左側斜面がぼんやりと白っぽくなっている。今頃の時季はマメザクラかな?っと思って双眼鏡で確認だ!
花が下向きに咲くマメザクラ

8:18 ん?シカの食痕?でも、どれも林床から40センチ以下の部分だ。これは下顎の切歯の幅の大きさから判断してノウサギの食痕だ!
どれも、林床から40センチ以下のところを齧っている。
低い位置が齧り取られている。顔を横に向けて齧っている。顔を真っ直ぐ上げて齧った訳ではない。

8:22 415のピークだ。
歩きだしてからほぼ1時間かかって最初のピークに着いたことになる。
以前の学生実習ではこの手前で、子ども2頭を連れた母グマに出遭ったのだ。ここから下りだ。山仕事の仕事道がついている。雨が止みそうもないので仕事道を歩いて帰ることににする。

8:30 鞍部になったところにタヌキ糞3 

8:48 テン糞3 このテン糞も小さいからメスだろう。
鞍部から斜面をトラバースした仕事道を辿って最後は急な細尾根を下ると、テン糞だ!

8:53 鳥屋待沢の近くで、また、マメザクラだ!


8:57 またまたメスのテン糞だ!
沢沿いの道に降りたら、甲高いミソサザイの囀りが車に乗るまでうるさく聴こえていた。

9:13 鳥屋待沢左岸についている仕事道を歩いていると、マムシグサの仲間が、、、ミミガタテンナンショウかな?

9:18 ダンコウバイの黄色い花、よく似た花にアブラチャンがある。

9:28 アケビの蕾だ!まだ、葉が完全に展開していないが、花が咲きそうだ!

9:30 キケマンだ!
山を歩いた時間は2時間ちょっと、GPSの距離では3.7キロ。散歩かな?

2019年3月26日火曜日

マメザクラ咲く The flowers of Cerasus insisa bloom.

今日は、谷太郎林道の権現橋のところから尾根に取り付いて尾根歩きをしていたら、雨がぽつぽつ降り出してきた。止むだろうと登っていたが、雨足が強くなりかけてきたので、諦めて鳥屋待沢に下りて戻ってきた。
補聴器を交換してもらったので、小鳥たちの囀りの声がうるさい程であった。
山はぼんやりと灯りのように見えるのはマメザクラであった。
朝6時に家を出て、11時前に帰宅した。
歩いたのは2時間半に満たない。でも、愉しかった。
マメザクラが咲いている。
マメザクラは小さく、下向きに咲く。

2019年3月25日月曜日

コツメカワウソとブチハイエナの子ども  Infants of Asian small clawed otter and Sppoted hyena!

昨日、専門学校でオープンキャンパスがあり、ぼくが担当の野生動物専攻の授業の「フィールドサインについて学ぼう」には4人の女子が参加してくれた。21日にも同じタイトルの授業をした時は、男子1人、女子1人の参加だった。今回は父兄たちも参加してくれたので少し緊張した。
授業後、香川県の「しろとり動物園」からコツメカワウソやブチハイエナの子どもが来ているので見に行った。
コツメカワウソの子どもがみぃーみぃ-甘え声をだして飼育係の女性に絡みついている。何とその女性はこの専門学校を卒業したNさんだった。
コツメカワウソはカワウソの中では最小種で中国南部から東南アジア、インドにかけて生息しているようだ。後足ばかりでなく前足にも水かきがある。ごらんのように切歯は他の食肉目の動物のように小さい。
まだ生後半年くらいのコツメカワウソの子ども、ヒゲが細くて長い

コツメカワウソの写真を撮り、爪の状態や水かきなどを見て、次はブチハイエナの子どもを見た。何と、この担当者もこの学校の卒業生のS君だった。NさんやS君の顔を見てすごく嬉しくなった。
ブチハイエナの子どもは随分恐ろしがり屋?臆病?というか、警戒心が強いというか、人見知りをしている。S君が「怖くないから出ておいで!」っと優しい声をかけていた。
ちょっとの足音でもびくびくしていたブチハイエナの子ども

2019年3月22日金曜日

嬉しい! I'm happy!

先ほど、Starkey補聴器の技術担当者が来た眼鏡屋に行ってきた。
補聴器を修理してもらった。
2016年10月に初めて補聴器を付けた時はすごく感動した。
鳥の声、虫の音などの高い音が聞こえるようになったのだ。
しかし、昨年の夏頃から高い音が聞こえなくなり、補聴器をつけてもつけなくても聞こえる音は変わらなくなったのだ。
急激に難聴が進んだのかな?っと思っていた。
しかし、担当者が調べると左右二つとも補聴器が壊れていたのだ。
そのため、代わりの補聴器を調節して渡してくれた。
きこえる。聞こえる。聴こえる。以前のように高い音がしっかり聞こえる。新聞を広げる音、畳む音が聴こえる。

もう、嬉しくなって、スキップをして帰りたい気持ちで、近くの公園のサクラの状態を見る。
咲いている。
咲いている!
もう、夕方には満開になりそう!
嬉しい!釧路はまだ氷雪で、春はまだまだだったのに!
ここ湘南台は春だ!

2019年3月19日火曜日

フクジュソウが咲いていた! Far East Amur adonis has bloomed.

ハナの散歩がてら兄貴の家のフクジュソウを見に行ってきた。
道路に面した庭の一角は日の出から日没まで陽が当たるため、雪が融けて降り、
フクジュソウが咲いていた。
10時前のせいか花弁が全開してはいなかった。
でも、ここだけは春がきている。
Far East Amur adonis

この雪の下にもフクジュソウがあるようだ。
ここは少し木の陰に当たるせいか恐る恐る花弁を開けて外の様子を伺っている。

2019年3月18日月曜日

様々な思い出 My various memories

昨日は、叔母の納骨式だった。
少し、早く出て釧路港を見下ろせる米町公園に行った。
幣舞橋を渡り、ロータリーから右の南大通りに向かう

正面の出世坂を登って高校に行った。
冬は踏まれた雪が凍っていて、登り下りは大変だった。
中央を走る鉄の手摺りがなければ年寄りはとても歩けなかった。
米町公園にある啄木の碑
「しらじらと氷かがやき 千鳥なく 釧路の海の冬の月かな」

連れ合いと展望台に登るが寒くてすぐ降りる

釧路港 晴れると阿寒の山並みが見える

お経をあげてもらう

釧路の親類は2家族だけになり、他は札幌、埼玉だ。
東京で一人で暮らしていた叔母は病気で入院し亡くなった。
お骨は彼女の父母であり、ぼくの母方のと祖母の間に納めた。
納骨式を済ませ、会食のために春採湖の側にある東屋に向かう。
予約時間より少し早いので、ぼくの希望で千代ノ浦海岸に行ってもらう。
この海岸は様々な思い出が浮かんでくる場所だ。
千代ノ浦海岸

振り返ると、湖陵高校があった高台がある。
授業を抜け出し、釣り竿を持って海岸で釣りをしたり、砂浜で寝転んでいた。
昆布が干されていた砂浜はもうない。
海岸が整備された