9日にMatushima君とヤビツから大山に登った時に、4個のテン糞を見つけた。
これまでのあったかどうか覚えていないのだが、テン糞3からはツルウメモドキの種子がたくさん含まれていた。
ツルウメモドキの果実は初冬から春近くまでずーと枝についていて目立つ果実であり、これは鳥たちの食べ物であり、サルを含む哺乳類は食べないものだと思っていた。
しかし、テン糞3の内容物の大半がこの種子と赤い仮種皮が含まれていた(図1)。
図1. テン糞3からたくさん出てきたツルウメモドキの種子
この種子がすぐ分かったのも赤い仮種皮と4ミリ前後の大きな種子から、丹沢山麓に今頃生っている果実を思い浮かべて、鈴木庸夫、他著「草木の種子と果実」734種 誠文堂新光社の図鑑が手元にあったからである。Oriental staff vine, Japanese bittersweet
9:40 テン糞1
サルナシ種子・果肉果皮
10:01 テン糞2
イヌツゲ種子・果肉果皮、サルナシ種子・果肉果皮
10:19 テン糞3
サルナシ種子・果皮、キブシ種子、ツルウメモドキ種子・仮種皮、トリ羽毛、ムカデ頭部、砂泥
10:46 テン糞4
イヌツゲ種子・果肉果皮、キブシ種子・果肉果皮、昆虫脚、砂泥
表1 ヤビツ峠から大山山頂までに見つけたテン糞の内容物
2008年5月から動物糞1500個余りを拾い内容物を同定して、ツルウメモドキの種子が出てきたのは今回のテン糞3が初めてである。マユミやツリバナなどのニシキギ科の種子も糞の中に入っていたことはない。
返信削除テン糞3に入っていた図1の種子はツルウメモドキの種子で間違いないと思う。
では、何故今回が初めてツルウメモドキが食べられていたのか不思議でもある。
どなたか、こうだと思うとか、この謎を解いてくれる考えがないでしょうか?