ぼくが通う専門学校の動物飼育の部屋には哺乳類や鳥類の他に大きなリクガメがいて時々係りの学生が散歩させている。
エサは野菜屑だ。白菜やキャベツを豪快にムシャムシャ食べる。
学校内に入るところを、ぼくのガラ系携帯で慌てて撮ったのでピンボケになってしまった。
小さな三歳児くらいなら乗せて運ぶことができそうだ。
散歩から戻ってきたリクガメ
しかし、カメというのは不思議な骨格の構造をしている動物だ。
一番不思議なのは甲羅だ。腹側、背側さらには横側にも甲羅という骨がある。この骨は肋骨が伸びそれぞれ横に広がったもののようだ。
頭の真上から尾まで脊椎骨が背側の甲羅となった肋骨の間に走るが、もはや縫合・合体しており、僅かに頸椎や尾椎が甲羅から分離しているので、首や尾は動かすことができる。
さらに、カメは他の脊椎動物とは違って肩甲骨が肋骨(甲羅)の内側に入っている。これが理化学研究所によってどうやって本来なら外側につく肩甲骨が肋骨の内側に入ったのかを、発生学的に明らかにしている。
http://www.riken.jp/pr/press/2009/20090710/
セレンゲティNPからアルーシャへの道路上に蹲っていたカメ
ぼくは、尾根歩きをしていて、尾根道を歩いているカメ(イシガメ and/or クサガメ)に2度出合ったことがある。
一度は、宮ヶ瀬からの丹沢山登山口から登山道を歩いていて高畑山を過ぎた辺りで出合い、3時間後に同じ道を下っていた時も同じ個体と出会った。他一度は、房総半島の大崖から高宕山への尾根道を歩いていた時に出合っている。これはカメの生まれた生息地からの分散の途中だ!
ウサギとカメのイソップ寓話が日本に馴染んだのは、昔の人たちは隣の集落まで山越えしていてカメに出合った経験から、心に響いたからだろう。
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