11月22日5時起床
5時になったのか隣に寝ていたHさんが起きて外に出て行く。学生の足音も聞こえる。ぼくの電波腕時計は暗いと全く時間が分からない。起きて、蛍光灯を点ける。シュラフを畳み、マットも空気を抜いて畳んで袋に容れて、ザックに納める。靴を履こうとしたら、左足の脹脛が攣りそうになる。危ない危ない!足に力を入れないで静かに足を靴に入れる。トイレに行き、洗顔をしてバーベキュハウスに行ったら、皆、すでに食事作りをしている。
朝食はホットサンドだと云う。エ?っと思う。我家には娘が買った電気のホットサンドクッカーならあるが、、、。なるほど焚火の火で両面を焼く鉄製のホットサンドクッカーがあるんだ!知らなかった!
二つのホットサンドで16人分作るのは時間が掛かるので出来た順に一人づつ食べる。
まだ、外は暗い、ホットサンドの上に食パン、ハム、野菜、ツナ缶のツナ、マヨネーズ、チーズ、食パンを挟んでいるUさん
ぼくの齧ったホットサンドイッチ、ボリュームがあり旨い!山でホッとサンドイッチを食べたのは初めてだ。メニューを考えた1年生に感謝!
朝食の準備に忙しい学生たち
スープを作り、ホットサンドを焼き、薪を拾いに行き、皆忙しい。
コッヘル、飯盒、白ガスストーブのMSR、お昼用の惣菜類を持ち、火の回りを掃除し、8時半前には各自のザックを含めて全て整理整頓できた。何と言う事だろう。9時前に出発できる。この1・2年生のチームワークの良さと手際の良さに感心だ!一人一人何をすべきか知っている。
8:33 さぁー、集合写真を撮って出発だ!
キャンプ場のオーナーに皆で感謝の挨拶をする。オーナーも元気な挨拶にニコニコしている。
8:44 テン糞6
ちょっと降りそうな天気だが、降らないで欲しいと願いながら歩く。
9:00 秋の色に染まる中津川の川原が見える
9:01 テン糞7
9:15 ハダカホウズキだ!
清川平成の森から御殿森ノ頭へ
9:28 清川平成の森のところでヘッドランプを貸してくれたK君と別れる。彼は一人で三叉路まで歩く。ぼくらの今日のルートは、青宇治橋経由で高畑山・宮ヶ瀬への登山路を歩けないことが前夜のナイトウォチングで分かったので、平成の森のところから中津川に架かる橋を渡ろうと考えていた。これが橋の中央に橋全体を覆うように人は通ることができないゲートが出来ている。
もちろん、引き返し、ルートをすぐ代える。
この清川平成の森の碑のところから北東に伸びる尾根を歩いて御殿森ノ頭を目指すことにする。
9:38 清川平成の森の碑があるところから御殿森ノ頭を目指す
10:00 ヒバカリだ!寒いので動きが鈍い!どうしてまだ冬眠してないのか?
ヒバカリとしたが、両性爬虫類に詳しい卒業生の鶴田充典氏に写真を見てもらった。ジムグリの間違いで、11月一杯まで活動しているようだ。
今、鶴田氏は沖縄で調査をしているようだ(Nov.26)。
10:02 モミの根元にモミの松毬を食べたリスの食痕がいっぱい
10:18 左の方に宮ケ瀬湖が見える
10:26 アカモミタケだ!
このアカモミタケを金曜日の夕食が鍋焼きウドンだったので、ぼくの鍋にシイタケと共に入れる。連れ合いは1個だけ?と云うが、もう晩秋だアカモミタケが出てきているのが不思議なくらいだ。
10:37 タヌキ糞1
タヌキのタメ糞を1年生に見せてあげることができて良かった。が、次々に見つかる。
10:49 H担任のスマホのアプリの位置とぼくの思っている位置とにズレがあった。ぼくの間違いに10分後に気が付く。このスマホの位置情報のアプリは素晴らしい。
C君は尾根沿い走る仕事道を歩いているので、学生たちにも歩かせる。ぼくは尾根を歩く。仕事道はシカ糞は見つけられるが、タヌキやテンは糞をすることが少ない。
タヌキのタメ糞は尾根にある!
11:27 ヤブコウジのたくさん
学生たちは尾根沿いに走る仕事道を歩いていた学生たちが尾根に上がってきているのが見える。
何だか久しぶりにヤブコウジを見たかな?
11:29 ヤブコウジのすぐ側にタヌキ糞2
仕事道が崩壊していて、Y.N君とT.K君が茨に取り囲まれてしまい、ザイルを投げてそれを伝って来させる。
12時前に御殿森ノ頭の道標前に辿り着き、ぼくが最後に着いた時はもう既にお昼の用意をしている。運の悪い事に雨がパラついてくる。皆雨具を着る。寒くなってきた。
お昼は温かいリゾット
何とお昼はリゾットだと云う。
昨晩炊いたご飯を小分けしてサランラップに包んでいた。その一つを渡される。ぼくには量が多いので身体が大きいC君に半分渡す。さらに、Yさんからスライスチーズを渡される。ご飯とチーズを100均で買ったお椀に入れる。ゴーっと唸るMSRストーブの上に置かれたコッフェルには野菜、トマト、ウィンナー、キノコなどがトマトジュースとトマトケチャップと共に煮られている。
その熱々の汁をご飯とチーズの上にかけられる。
それらを熱々の内に掻き混ぜるとチーズは溶け、冷たいご飯に混ざり、フーフーしながら食べたのだ。旨い!山のお昼に美味しいリゾットを!しかも30分くらいで作るとは感心だ!手際の良さに脱帽だ!
帰りのバスの中でMさんに教わったリゾットを土曜日のお昼に作って食べた。うん、これはイケル!
12:46 リゾットを作った女子4人、お昼を食べ終える
写真を撮るために集合してもらう
13:12 集合写真を撮って御殿森ノ頭を出発
丹沢山登山口ではなく宮ヶ瀬バス停へ
登山道を下って行くが、宮ヶ瀬のバス停まで行く尾根道を行くことに、ルートをまたもや変更する。
丹沢山登山口に降りて舗装道路を歩くよりも少しでも山道を歩きたいという希望があったのだ。C君は元気に先頭に行くが、ハンミョウのようにぼくが着くとドッチと方向を聴く。倒木などを乗り越えて進み、途中で東に折れる。ここが判りづらいが運良くスギの木に赤いテープが下がっていた。
13:17 タヌキ糞3
C君が張り切り過ぎたのだろう。太腿が攣って痛いという。ぼくはオカシクて笑いこける。彼を後にして下る、下る。
13:55 タヌキ糞4
糞を拾ってジプロックの袋に容れてくれる助手のようなC君がいないので、自分で拾う
13:58 太腿が攣って足を下ろすのも痛いC君が降りてくる
14:19 タヌキ糞5
バス停からかなり離れた宮ヶ瀬園地に!
最後の下りで、宮ヶ瀬14:50発のバスに乗るために急ぐことになる。しかし、降り立ったところはバス停からかなり離れたところ。
ぼくが転んでから、皆の後に着いて行ったのでバス停までのショートカットの道(下の地図:トンネルの上を過ぎてから北に降りる緑色)を踏み外したのだ。
予定のバスには乗れず15:50発に乗る。
22日に歩いたルートGPS上の距離10.6キロ
何だか、歩き足りない学生もいたかも知れないが、充実した実習だった。特にほうとう鍋、ホットサンドイッチ、リゾットは丹沢実習というよりも山では初めての経験だ。