2017年6月26日月曜日

食肉目の口蓋骨水平板末端の形状 The difference shapes among the end of Lamina horizontalis in Carnivora, Japan.

丹沢山塊に生息する食肉目Carnivoraは、イヌ科のタヌキ、ノイヌ、キツネ、ネコ科のノネコ、ジャコウネコ科のハクビシン、アライグマ科のアライグマ、イタチ科のイタチ、テン、アナグマ、クマ科のツキノワグマの10種類がいる。さらに、それらに、奄美大島のマングースを加えた11種類の口蓋骨水平板の末端(下図の頭骨底面の赤丸部分)の形状に違いが見られた。各図をクリックすると拡大します。
ハクビシンの口蓋骨水平板の末端はV字状に深く入り込むが、逆にアライグマの末端は明らかに大きくV字状に尖った。一方、ネコの多くは少し尖るがイエネコAのようにほぼ平の個体もいた。これらの口蓋骨水平板末端の違いがどのような原因によるものか不明である。一つ言えるのはハクビシンの口蓋骨水平板の末端がV字状に中に大きく入り込むのはコジカにも見られるので興味深い。

 イヌ科Caidae
タヌキNyctereutes procyonoides
クロ(カイイヌ)Canis familiaris
キツネVulpes vulpes
ネコ科Felidae
カイネコA
カイネコB
ジャコウネコ科Viverridae
ハクビシンPaguma larvata

アライグマ科Procyonidae
アライグマProcyon lotor
イタチ科Mustelidae
イタチMustela itatsi
テンMartes melampus
アナグマMeles meles
クマ科Ursidae
ツキノワグマUrsus thibetanus
マングース科Herpestidae
マングースHervestes javanicus

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