26日にテン糞を見つけたとことは、山の神隧道から登った鐘ヶ嶽までの稜線上であった(Fig.0)。
テン糞①と③、④、⑤には羽毛が混入していた。①から⑤までの距離は、直線で250メートルである。テンが鳥を食べていたことはいつもあることではないので、これらの糞をした個体は、糞①から糞⑤までの距離も250メートルしか離れてないので同一の個体であろうと考えられる。
テン糞②には羽毛は混じっていなかったが同じテンが排泄したものだろう。
テン糞①の内容物
マメガキ種子、キブシ種子、サルナシ種子、羽毛多数
Fig.1 9:18、テン糞①
テン糞②の内容物
キブシ果肉種子、サルナシ果肉果皮種子、昆虫外骨格脚腹部
Fig.2 9:21、テン糞②
テン糞③の内容物
マメガキ果肉果皮種子、羽毛多数
Fig.3 9:26、テン糞③
テン糞④の内容物
キブシ種子、羽毛、バッタ直翅目脚、昆虫外骨格内翅
Fig.4 9:33、テン糞④
テン糞⑤の内容物
キブシ果肉種子、羽毛多数、昆虫外翅外骨格
Fig.5 9:39、テン糞⑤
テン糞③と④の間に太いハクビシンの糞があった(Fig.0&Fig.6)。
糞の大半がキブシの種子であり、数個の小さな昆虫の脚や外骨格が含まれていた。
テンがキブシやサルナシなどの果実を食べると、
果肉や果皮が消化されないで出てくることが多いが、
ハクビシン糞では果肉や果皮はほぼ完全に消化されて種子だけ出てくる。
テンよりもハクビシンの方が果実食に適した消化酵素を持っていると云える。
ハクビシン糞の内容物
キブシ種子多数、昆虫脚外骨格
Fig.6 9:29、ハクビシン糞
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