2016年9月18日日曜日

行政における専門家会議(委員会)  Commitee and/or Board of expert on the Administration

東京都の築地市場から豊洲市場移転に関する問題点について議論した専門家委員会では、汚染土の上に相当の盛り土をしなければならないことを都の方に提案していたようだ。
しかし、東京都ではその提案を盛り込まなかった。というよりも無視し、地下空間を設けていたことが明らかになった。

テレビで流れるこの専門家委員会と都の対応を見て、あー、どこでも専門家の意見は無視されるんだ!ある問題に関して専門家の意見を聞いたという既成事実だけが行政側にとっては大事なのだ!っと感じた。
都道府県、市町村の行政単位で様々な会議・委員会が行われている。その会議・委員会には関連する専門家が呼ばれて議論をし、提案をする。しかし、その会議・委員会を仕切るのは行政の職員であり、この方々は事務局と呼ばれる。形の上では専門家の一人が会の議長を行うが、議事進行の式次第はもちろんのこと一つ一つの細目や時間配分までも事務局によって事前に決められている。さらに、意見を求める場合に○○委員に願います。と全てがシャンシャンシャンと滞りなく前もって決められた時間に終わるようになっている場合が多い。
こうやって議論されて出てきた「提案」は、行政側(事務局)が議会に提出して承認を得て、執行されることになる。議会に有力な人物(ボス)がいるような場合には、そのボスの考えを推し量った内容の提案となる場合が多い。

話しはちょっと逸れるが、行政が徴集した専門家の会議で、行政を喜ばせ代弁するような専門家もいる。昔は曲学阿世の輩と云う言葉があったが、そんなものではなくて、行政に追随した学を成り立たせようとしているのでないかと思うような御用学者も多い。以前は産学協同反対、軍学協同反対と云う雰囲気があったものだが、今は社会全体が協同して産業や軍事を発展させようという恐ろしい流れを強く感じる。

いずれにしても、今回の豊洲移転問題、小池知事がどこまで踏み込んで解明できるか興味津々である

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