先日の丹沢実習で、学生たちからシカの骨を2個貰った。
写真の上の長い方は、脛骨で、下の短いのは大腿骨の膝の方の部分であることが判る。
Fig.1 正面側から
Fig.2 斜め後ろから
山で、貰った時は、脛骨の前縁の流れから、この脛骨は左の脛骨で、
大腿骨も左の大腿骨であると学生たちに説明した。
しかし、どうもオカシイ!
大腿骨の滑車面と脛骨の関節面がしっくりしない。
で、大腿骨を調べた。
Fig.3 大腿骨の膝の関節面
大腿骨の膝の部分では、内側の大腿骨滑車①が外側の大腿骨滑車②よりも
大きく盛り上がり、さらに、脛骨と接する外側顆は内側顆よりも大きくなる。
こうなると、この大腿骨は右のものだ!
学生たちはほぼ同じ場所でこれらの骨を拾ったのだが、
右の大腿骨と左の脛骨を拾ったことになる。
良く辺りを探せば、他の骨があったであろう。
尚、脛骨の膝関節部分がはっきり残っているので、
Fig.4 脛骨の膝関節面 ①:伸筋溝、②:脛骨粗面
①の伸筋溝(長趾伸筋、第三腓骨筋の腱が走る)が②の脛骨粗面の左にあることからも、
左の脛骨であることが判る。
さぁー、晴れてきたので、拾ってきた糞を洗うことにしよう。
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