2016年5月2日月曜日

ジネズミは頬骨弓が無いが、靭帯を持つ。 Dsinezumi shrew has no zygomatic bone, but it has tendon or ligament.

日本産の哺乳類の中で、トガリネズミ目Soricomorphaトガリネズミ科Soricidaeの動物だけが頬骨と側頭骨を繋ぐ頬骨弓がない。頬骨弓には、下顎を引き上げて上顎と咬み合わせる筋肉が付着する。
ヒトも含めて多くの哺乳類では食物を咬むために、しっかりした頬骨弓を持つ。
しかし、トガリネズミ目のモグラやヒミズなどのモグラ科Talpidaeの頬骨弓は非常に細い針金状の華奢なものだ。
さらに、トガリネズミやジネズミ、カワネズミなどのトガリネズミ科になると頬骨弓が無いのだ。
これらのトガリネズミ科の動物たち歯はモグラ科の動物たちと大きな違いがない。
つまり、カワネズミを除いてミミズやムカデや昆虫などを食べている。
にも、かかわらずトガリネズミ科の動物には頬骨弓がないのだ。

ぼくは、ジネズミやトガリネズミ、さらには魚を捕まえて食べるカワネズミはどうやって下顎を引き上げて食物を咬み押さえているのか?不思議であった。
ミミズなら吸い込んで丸飲みできる。

昨年9月8日に那須塩原の知人が物置で捕まえたジネズミCrocidura dsinezumiをホルマリンに浸して宅急便で送ってきた。粘着シートのネズミ捕りで捕まえたので、剥皮する事はとても出来ないので、そのまま水に浸けていた。でも、一度ホルマリンに浸されているので、何度も水を取り替えても腐らない。
それでも、今年には内臓や肉などが腐ってくれた。
でも、腐敗状態が進行しないので、入れ歯洗浄剤のポリデントを入れてはすすぎ、4度繰り返したがそれでも徐肉できないので、ピンセットとハサミなどで徐肉した。

で、驚いたというか気が付いたことがある。
丁度、頬骨弓にあたる部分の徐肉ができない。ん?筋肉ではない!
腱?靭帯だ?黒色の楕円で囲んだ白く光っている部分。
骨と筋肉を繋ぐ腱ではないし、骨と骨を繋いで関節をつくる靭帯でもない。
しかし、関節をつくらないが頬骨と側頭骨を繋いでいるから靭帯ということになるかな?
この靭帯はこのまま残すことにした。
この靭帯の形成と頬骨弓の形成と何等かのつながりがあるのだろうか?
もしも、この靭帯が腐ってしまっていたら、ぼくはカワネズミChimarrogale himalaycaが釣り人が釣り上げたヤマメに咬み付いたまま上がってきた話しを聞いていたので、その咬む強さの秘密が分らないままであった。

   下は上から見たジネズミの頭蓋骨
4月29日の昭和の日、休みだと思っていたら、専門学校から電話があった。
1、2、3時間目に授業があったのだ。もう、1時間目に間に合わない。が、駅まで走った。
それで、アキレス腱が伸びたようで、歩くのも痛い。
昨日は近くの知人の家の庭でバーベキューで、初めっからウィスキーを飲む。
そのために、バカ呑みせず、二日酔いにもならずに済んだ。
今月はあと2回呑み会がある。この呑み方でいこう。

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