2016年2月14日日曜日

テン糞の内容物  The contents in the scats of marten.

2月10日伊勢沢林道歩きで拾ったテン糞4個である。

テン糞4個の内3個にはキブシの種子が入っていた。しかし、キブシの種子がたくさんあったというわけではなく、1、2個のキブシの実を食べた程度のものである。
また、2個からは直翅目のバッタの仲間を食べた産卵管や外皮があり、さらに2個からは脊椎動物を食べた骨片や歯、毛などが出てきた。

10:06①
ケンポナシ種子果肉果皮果柄、直翅目産卵管脚
10:13 ②
キブシ種子、カナヘビorトカゲ歯骨・骨片
下の歯骨がカナヘビかトカゲの区別がつかなかったものだ。しかし、今、こうやってしっかりアップして歯の先が鋭くないのでトカゲだと考えた。
しかし、このテンはトカゲを偶然に岩か木の割れ目か落ち葉の下で見つけたのだ。
厳冬期のトカゲはまったく動くこともできずに食べられたことだろう。
カナヘビとトカゲの歯の区別は、HPの自然・生物→両性・爬虫類の歯と骨を参照
咽頭骨があったら一発で同定できたのだが、、、。
http://members2.jcom.home.ne.jp/fumio.fukuda/boneOK.html
11:28 ③
キブシ種子果肉果皮、オオウラジロ果肉果皮
13:08④
キブシ種子果肉果皮、直翅目脚外皮、鳥毛・毛根、小哺乳類毛、骨片
この骨片が鳥の骨か小哺乳類のものか判断できない。鳥か哺乳類の骨片かも区別できないなんて酷すぎる。もっとも鳥の骨はフライドチキンをあまり食べないので良く知らないのだ。

下のルート図の中のテン糞①~④の位置でも解るように、テン糞①、②、④は直径50センチ以内の円に入る場にあった。①と②を見つけた時は④の糞は無く、3時間後に同じ場所で新しい④を見つけたのだ。①・②・④は同一個体のものだろう。
この個体はぼくの行動を監視していたかも知れない。
Fig.1 ルート図とテン糞①~④の位置

今日は、温かい風が吹いているが、雨だ。
植物も動物も一気に冬から春の目覚めとなるのかな?
昨日から学校の春休みに入ったので、釧路に行こうと思っていたが辞めた。
退官・定年したサル関係の友人たちとの呑み会の連絡が入ったのだ。落ち着いて呑める所を探さなくてはならない。

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