2016年1月12日火曜日

まだ、テンたちに食べられていないキハダの実  The fruit of Amur Corktree that have not yet eaten by marten and other mammals.

一昨日、Tさんと土山峠口から仏果山に登る途中の大きな木の枝にツグミくらいの大きさの白っぽい鳥が2羽とまり果実を啄んでいた。
その鳥の頭や胸、羽根の色などをしっかし確認できなかった。
樹の実は房状についており、葉と実でも落ちていればすぐ判るのだがと思って、辺りを探し回った。
枝には一枚も葉が残っていないので、林床は5センチから10センチくらい木の葉が積みあがっており、どれがこの大きな木の葉か分からなかった。
探すこと、5分、房ごと葉の上に落ちていた実を見つけ、ビニール袋に入れて持ち帰った。
拾った時に何だこの匂いは?っと思ったが大して気にしなかった。
先ほど、袋を開けると強烈な刺激臭が部屋中に発ち込めた。
あの鳥たちはこんな凄い匂いの果実を食べていたんだ。
ネットで、黒い実・刺激臭・房状・落葉樹・冬というキーワードで検索した。
キハダにぶつかったので、キハダ・種子で検索した。間違いなくキハダPhellodendron amurenseと分かった。 
果実の果皮を剥き、果肉を取り去ると黒褐色の種子を覆うように薄皮が付いている。
これは、乾かすと上の写真のようにはじけて自然に種子が出てきた。

このキハダの種子、これまでのテン、タヌキ、アナグマの糞からまだ見つかっていない。でも、鳥は食べていた。
この凄い刺激臭は、テンたちが食べるのに苦にならないだろうと思うが、、、。かれらはぼくがとても食べられない苦い果実を食べ、サルは強い刺激臭のカメムシやカラスザンショウの実までカリポリ食べるのだ。

北海道ではキハダをシコリといい、アイヌの人たちはこの果実を乾燥させてカボチャと一緒に煮て食べるようだ。人が食べるのなら野生動物が食べない訳がない。ぼくは見落としていたのかもしれない。
しかし、長径4ミリ以上ある種子を見落とすとは思えないのだ、、、、、。

0 件のコメント:

コメントを投稿