2015年7月1日水曜日

糞内容物:食肉目の動物たちが食べた物 The contents of scats: the food that carnivora took.

―ゴジラ尾根・鍋嵐・宮ケ瀬尾根の糞―
今回は、最近、拾えなかったアナグマ糞やハクビシン糞、タヌキ糞を11ヶ所で見つけ拾うことができた。
×:アナグマフン、①~③:タヌキ糞、①~④:テン糞、①・②:ハクビシン糞、:クマ糞

アナグマ糞×
腐葉細片、土壌動物(甲虫含む節足動物)外骨格

ハクビシン糞
ヤマザクラ種子果肉果皮
 ハクビシン糞
ヤマザクラ種子果肉果皮

 クマ糞△
ヤマザクラの種子、何故か全体にトロミをつけたようなぬるぬる状であった。

タヌキ糞①
膜翅目翅、甲虫外骨格触覚脚、ムカデ外皮頭部

タヌキ糞②
腐葉細片、土壌節足動物外骨格脚触覚

タヌキ糞③
ヤマザクラ種子

 テン糞
ヤマザクラ種子果皮
テン糞
クワ種子、ヤマザクラ種子果皮
 テン糞
植物繊維、ムカデ外皮脚
 テン糞
樹の花の蕾を食べた?4、5ミリの大きさの萼片or花弁が多数。
水洗いすると最初は黄土色に濁った、これは花粉を食べた時がそうなる。

上の11個の糞の内容物

クマ糞も含めて11個の糞の中6個にヤマザクラの種子がたくさん含まれていた。さらに、テン糞④では花の蜜を食べたと思われる花食いのものが出てきた。
枯れ葉が積もって腐葉土した中に潜んでいる節足動物や食べている糞がアナグマ、タヌキ①②、テン③で見られた。
標高が500メートルを越えるところでは未だ春季と変わらない食事内容だ。
もう少し、クワやキイチゴの仲間の果実が食べられても良さそうだが、テン②の個体を除いて、
標高が低いところまで行動域を持っていないという事なのかも知れない。

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