2014年11月3日月曜日

ハツカネズミからの考察   The consideration from a Mouse.

Yabeさんからメールがあった。
飼いネコがハツカネズミを生きたまま捕まえてきたので、必要かどうかを問うものだった。
最近の家の周りでハツカネズミがいるなんて!もちろん欲しいとレスする。

Yabeさんの家は我が家と直線では1キロちょっとしか離れていない。
我が家はもと畑作地であった所に作られた新興住宅地にあるが、彼の家はもう江戸時代から何代にも渡って続いてきた家である。お屋敷という言葉が当てはまる。
樹木が鬱蒼と茂る広い庭には、タヌキの巣穴があったり、ハクビシンがいたり、裏庭には小川が流れカワセミまでいたようである。

広かった庭も区画整理の対象になり、中央分離帯のある4車線の道路がつくられて、
悲しいほどに様相がすっかり一変してしまった。

それでもまだ、ハツカネズミが生息しているんだ、嬉しい限りである。
このハツカネズミ君、ネコに生け捕りにされ、この発泡スチロールの箱に容れられたが、
翌朝、Yabeさんが箱を見たら「もぬけの殻」だったようだ。
きっと、このネズミ君はたくさん子孫を残すことだろう。
オメデトウ!ガンバレ、ネズミ君!とエールを送りたい。

ハツカネズミは独特の匂いを発するので、家の中で逃げても逃げ込んだ部屋はその匂いがするので、見つけ出すことができる。カーテンの隙間に入ってもその匂いでわかってしまう。
ハツカネズミもドブネズミもぼくらはネズミと呼ぶが、英語ではハツカネズミはMouseで、ドブネズミはRatと区別している。
さらに言えば、野山にいるハタネズミやスミスネズミ、ヤチネズミもネズミと呼ぶが、英語ではこれらはハタネズミ亜科のネズミはレミングを除いて全てVoleとなる。ちなみにネズミ亜科のアカネズミやカヤネズミなの小さなネズミは全てMouseだ。
さらに、トガリネズミやジネズミはShrewだ。

アフリカに初めて行ってスワヒリ語を学んだ時、鳥もコウモリも区別しないでスワヒリ語でデゲと云うし、さらに飛行機までデゲと云うことを知った。
当初はアフリカ人たちは鳥やコウモリも区別できない人たちなんだと思った。
このぼくの浅はかなな考えをネズミに当てはめるならば、日本人は英語圏の人とは違って
ドブネズミも、ハツカネズミもアカネズミもスミスネズミもましてや
ジネズミも区別できない人たちということになる。
言葉というのは、その言葉が生まれた風土と密着したものだ。
日本人は稲作と漁労に関しての言葉が豊富だ。
一方、欧米の人たちには牧畜に関して多様な言葉がある。
その風土と歴史の違いが、日本と欧米の動稙物への興味の違いとなっているように思われる。

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