2014年9月25日木曜日

秋刀魚の刺身  The Sashimi of Sanma(saury)

昨日の夕食用に秋刀魚(Saury Cololabis saira)を連れ合いが買ってきた。
連れ合いと娘のは頭と尻尾を落とし、ハラワタを出す。
ぼくのはもちろん、一匹まんまだ。
本当は、外で炭火で焼いた方がうまいのだが、面倒なのでガスで焼く。
8分くらい焼いて、取り出す。
焼いている間に大根をたっぶり摩り下ろしておく。
先ずは、レンジから取り出したばかりの熱々の秋刀魚の尻尾と頭を持って
ハラワタ部分に噛みつく。
旨い、苦みが歯茎から口内に拡がる。次に尻の部分にも噛みつき、
最後に鰓部分にも噛みつく。

肉は背の部分と尻尾部分に残っている。
それにレモン汁をかけ、大根おろしを載せて、ガブリと頬張る。
3、4口で片面の肉が消える。
裏返して、残りも同じように大根おろしを乗せてガブリだ。
3、4分で食べ終わってしまう。
連れ合いは「もう一匹はどう?」と云うが、一匹で十分だ。

昨年、釧路にいる兄嫁から氷水に入った秋刀魚が送られてきたことがあった。
とても食べきれないのでごお隣に分けて食べてもらった。
新鮮なので刺身で食べたという。

子供の頃は、トラックの荷台に満載された秋刀魚が港から郊外の加工工場へ運ばれていた。
当時の道の大半は、未舗装の道路なので、穴ぼこがあったり、ぬかるみがあったりした。
車は左右に揺れながら走った。そのため、満載された秋刀魚は
荷台から雪崩落とされた。
当時は、落ちた秋刀魚を拾う人がいないどころか、ネコまでも食べなかった。
だから、秋刀魚の季節は港ばかりではなく、釧路の街中が秋刀魚のニオイで満たされた。

それだからだろうか?
釧路の漁港生まれでも、秋刀魚だけは刺身で食べたことがなかった。

先日、帰省した時に、関東では秋刀魚を刺身で食べると兄妹に話すと、
「何言ってるの!秋刀魚の刺身は旨いよー!食べてごらん!」と諭された。
でも、まだ秋刀魚は刺身で食べる気持ちに慣れない。

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