先週の金曜日に葛西のTCA専門学校で、
動物写真家の久田雅夫氏からヒメネズミの死骸を貰った。
動物写真家の久田雅夫氏からヒメネズミの死骸を貰った。
彼からは今年の春に長崎県対馬で拾ったというムササビの頭骨も貰っている。
奥多摩の不老林道の小屋の中に置いていたネズミ取り器に
何年も入ったままでいたようだ。
そのため、このような状態になったようだ。
頭部はほぼすべての肉が無くなっている。
胴体部分に外皮が残っているが毛はほとんどない。
小さな虫やその幼虫たちが食べ尽くしたのだろう。
頭部はほぼすべての肉が無くなっている。
胴体部分に外皮が残っているが毛はほとんどない。
小さな虫やその幼虫たちが食べ尽くしたのだろう。
関東の山林に生息するネズミ亜科の動物は、カヤネズミ、ヒメネズミ、アカネズミだ。
小屋があるとハツカネズミも入り込むので、これら4種類のうちのどれかである。
小屋があるとハツカネズミも入り込むので、これら4種類のうちのどれかである。
ハツカネズミは切歯孔の後端は、第一臼歯の中央くらいまで達するが、
カヤネズミやアカネズミ属は第一臼歯のはるか前方である。
カヤネズミやアカネズミ属は第一臼歯のはるか前方である。
さらに、ハツカネズミは上顎の切歯後面に切れ込みがあるが、カヤネズミ属やアカネズミ属ではそのような切れ込みはない。
このネズミはカヤネズミ属かアカネズミ属であることが分かる。
頭骨基底全長が23.8mmなので、17mm以下のカヤネズミ属ではなくアカネズミ属だ。
歯隙長は第一臼歯直前の吻の高さよりも圧倒的に長いからもうアカネズミ属が確実だ。
歯隙長は第一臼歯直前の吻の高さよりも圧倒的に長いからもうアカネズミ属が確実だ。
アカネズミの頭骨基底長は27mm以上なので、もうこれはヒメネズミだ。
また、後足長は最大に伸ばしたとしても19mm以下なので、21mm以上のアカネズミではない。
以上、阿部永「日本産哺乳類図鑑」北大出版会と金子之史「日本産ネズミ科の検索表」(「日本の哺乳類」東海大学出版会)を参考にした。
ヒメネズミの頭骨の前頭骨・頭頂骨・後頭骨の頭蓋はこんなに丸い。
この日は、O君から葛西の公園の草叢で拾ったというイヌと思われる寛骨もプレゼントされた。
が、これはネコの寛骨だった。
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