2014年5月18日日曜日

対馬のムササビ A flying squirrel in Tshushima Island.

専門学校でカメラの先生から下の頭骨を16日にいただいた。
この頭骨はツシマヤマネコが生息する対馬で拾ってきたとのことだ。

その日は学校が終わったあと幕張で高校の同級生と呑み、翌日は朝4時半に家をでて
丹沢へ向かった。そのため、いただいた頭骨を眺める時間がなかった。

下は前方上からみたその頭骨である。
ピンがずれているが赤褐色の切歯が判るだろう。
底面からの写真だ。
切歯が一対で犬歯がなく、左右の臼歯が弧を描くように並んでいる。
もう、ここまでくるとこれは齧歯目だと同定できる。 
でも、後眼窩突起があるので、ネズミ科やヌートリアのカプロミス科、ヤマネ科ではない。
日本産の齧歯目はカプロミス科、カヤネズミやハタネズミのネズミ科、
リスやムササビのリス科、ヤマネのヤマネ科の4科に分けられる。
これは、残りのリス科だ。
臼歯が4or5対あるので、間違いない。
リス科は前臼歯2、臼歯3となっているが、歯が抜けてしまっているので、
前臼歯が2本なのか1本なのかこれだけでははっきりしない。
下は、上面からのものである。
立派な後眼窩突起である。
もう、ぼくの頭の中では、リス科のムササビ以外ありえないと結論づけた。
兎も角、嬉しい。欲しい欲しいと思っていたムササビの頭骨だ。
下顎が無いのが残念だが、これだけでも嬉しい。
写真を撮ったので、水に浸けた。洗って少し綺麗にしたい。
右の第二と第三臼歯および左の第一臼歯が残っているので、これが何よりも嬉しい。

1 件のコメント:

  1. 対馬にはムササビは生息していないことになっている。
    ぼくにこの頭骨をくれた写真家は対馬で見つけてもってきたものに間違いないと云う。
    一度、対馬の自然を見に行きたいものだ!

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