今回の大雪は、丹沢に生息する野生動物たちに多くの影響がでるだろう。
神奈川県では、増えすぎたシカの個体数を減らすための狩猟を行っているが、もしかしたら、当面の目標は達成できるかもしれない。
そういう、野生動物たちが林道を横切った跡が、道になっている。
この林道を歩いているのはカモシカのようである。
ここもイノシシ、シカが横断したために道が作られている。
今から40年くらい前に厳冬期に男体山のシカの生息調査があった。
積雪量が多く、沢では胸まで雪で埋まるような場所もあった。
雪に覆われた林道を歩いていて、メスジカに遭遇した。
彼女はぼくらを見て立ちすくみ、痙攣して死んだ。
走って逃げることなどできないような雪の深さだった。
大好きなササが雪で埋もれているために、食べることができず餓死寸前だったのだ。
丹沢のシカたちも大雪だが、餌を求めて歩かざるをえない。
その結果できたのが、これらの林道を横切る道だ。
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