何故かそこだけ雪が融けてしまっている場所があった。
なんか、臭い。死骸の匂いだ。
どうもこの場で、狩猟で撃ち殺したシカを解体したようだ。
シカの毛が散乱している。
この頸椎は別なところにあった。動物たちが運んだのだ。
ん?シカではない小さな動物の死骸が!
写真の中央より下の雪に近い方に、、、。
ん?タヌキだ。コヤツはどうして死んだ?
昨年春に生まれたタヌキのようで、まだ小さい。
恐らく、解体したシカの骨についた肉でも、あるいは毛皮や足を食べにきたのだ。
しかし、大雪の為、食物を食べることができなく餓死寸前だったのだ。
美味しい死体の匂いがする場には着いたが、他のタヌキやテンやアナグマなどがいて
餓死寸前のこの個体は離れて見ているよりなかったのかもしれない。
飢えと寒さで死んでしまい、こんどは他の動物たちの餌になったようだ。
内臓が全て食べられている。肉は残っているが、痩せているため肉らしい肉がついていない。
目はカラスにでも食べられたのかな?
顔面の筋肉も薄ペラだ。
手足やお腹の肉も残っているが薄ペラだ。
今年の大雪は、やはり野生動物にとっては大変な食糧危機となったわけだ。
とくに地上を這いまわって匂いを嗅いで餌をさがす動物にとっては
地上を雪が覆っているので、餌を探せない。
恐らく草食動物のノウサギやシカも飢餓の苦しみに遭っているだろう。
シカも餓死個体がでているだろう。
この気の毒なタヌキ君を山側の斜面の下に移した。
内臓だけが無い筈なのに軽かった。
雪融け後にどのぐらいの屍骸が残るのでしょうかね? すべて見ることはできなくとも、例年よりは多いハズですね。
返信削除雪国の動物は雪に慣れているけど、丹沢の動物達はホントに困窮したでしょう。
隣りの山梨県も記録がない大雪だったようで、ここの豊富な動物達が2メートルの雪の下でどう過ごしたんでしょ?
雪融け後に沢歩きをしてみるつもりです。
返信削除今年は、2、3月になってからの大雪なので、冬季は餌が少ない上に追い打ちをかけるような大雪でしたので、草食獣たちは壊滅的打撃を受けるのではないでしょうか?
その死骸をタヌキ、アナグマ、テン、キツネ、アカネズミたちが食べることができるわけですが、このタヌキ君のような例もあるわけですね。
これから、草食獣たちの死骸が沢沿いに多く見られるでしょう。
大雪という自然の猛威を防ぐことは無理です。できるだけその猛威から身を守る工夫を身につけていきたいものです。