2013年8月30日金曜日

食肉目の動物の糞の内容物 The contents of carnivores.

28日の宮ケ瀬尾根・湖岸林道で拾った食肉目の動物たちの糞
堤川林道終点から鍋嵐が見える宮ケ瀬尾根の稜線近くで
9:00、イタチ糞Weasel
内容物はサルナシの種子と果肉つき果皮であった。
この石の上に何度も排泄している。
9:31、宮ケ瀬尾根の猿ヶ島の40分手前でハクビシン糞Masked Palm Civet
サルナシ種子、アオハダ種子、オアハダ果皮で、大半がアオハダの種子であった。
クマが大好きなアオハダをハクビシンも食べているんだ。
10:18、宮ケ瀬尾根の清川トンネルと土山峠の道標近く。
ここには、いつもタヌキRacoon dogのタメ糞があるが、
糞虫たちが運んだようで地面にたくさん穴が開いている。
 12:03、湖岸林道に下りてきたら、橋の上にテン糞だMarten。
サルナシの種子と果皮、およびクマヤナギの種子と果皮、昆虫の脚1本
ここで、水洗いして残った左:アオハダ、右上:クマヤナギ、右下:サルナシの種子である。
アオハダである。
サルナシも一応アップする。
表面がぶつぶつした突起がでている。ピンが甘い。

さらに、クマヤナギの種子(左)、ここでは、この時季にやはり動物たちに食べられるヨコグラノキの種子(右)を比較参照してもらいたいのでアップした。
土山峠付近での動物の糞内容物のアップはこれで辞めたいと思います。
もう40数年も前のこと、サル糞にヨコグラノキの種子が入っていたときは、サルは水田に侵入して米を食べたものだと勘違いしたことがあった。ヨコグラノキの名前すら知らなかったのだ。
アオハダの種子ばかりでできたクマ糞を見つけた時、クマの好物の一つがアオハダの果実であることを教わった。
ニガイチゴやモミジイチゴ、クマイチゴなどのキイチゴの種子の種皮の表面がどれも同じような紋様に覆われているのを知ったのは糞を洗うようになってからだ。
テンたちがムカデをあれほど食べ、食肉目の動物たちなのに、冬季はキブシの実を食べていることを知った時は驚きだった。
イタチ、テン、タヌキ、アナグマという動物たちでも、日常食べているのが果実と土壌動物と云われる節足動物で、脊椎動物を食べる(食べることができる)のは稀であることを知った。
さらに、テンたちの糞内容物に、ネズミやモグラなどの小哺乳類、さらには両性・爬虫類
の骨が入っていた場合、歯によってある程度同定できる喜びを知った。
テン糞の中にヤマネの歯を2度見つけた時は感激した。
 
今までの食肉目の糞内容物の分析をまとめ上げてみたいものだ。

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