「熊の爪」から「宮ケ瀬尾根」へ下っていくと、新しいシカ柵が張られている。
この新しいシカの防御柵が設置されてから、もう何年経つだろうか?
昨年よりも、今年の方がはるかにその柵の内と外の差が歴然と判る。
シカ柵の内側には何故かモミジイチゴやニガイチゴなどのキイチゴの仲間が
蔓延っている。鳥たちや、テンやタヌキが分散したのだ。
こんな状態の山なら、決められた登山路以外は歩けなくなる。
ぼくの学生の頃のようなイバラのブッシュであり、こんなところを藪漕ぎして歩いたら、
10メートル進むのに10分はかかるし、衣服はぼろぼろ、腕や手は怪我だらけだ。
さすがに、ステンレス製のシカ柵は丈夫でGoodと思っていたら、大木が倒れて、
シカ柵を押しつぶしている。ノコギリでも大きなものを持ってこなければ、
とてもぼくの手には負えない。
ここは、「不思議なミズキ」の少し丈夫の所だ。
さらに下っていくと、堤川沢への新しい経路が作られつつある。
この経路は水源林作業用経路であるが、この作業用経路は、立木を切り倒して杭にしたり、丸木橋にしたりして施工される。シカ柵の施工とはまったく別の業者が請け負っているのだろう。
しかし、大元の管理は神奈川県中央地域総合センターだ。
水源林の保全のためには作業路をつくることだけではなく、目についたシカ柵の維持管理も行わせるべきではないのだろうか?
委託された業者の人たちは、気が付くが関係ないとでも思っているとしたら、
猛省を促したい。
シカの食害を減らし、草木を繁茂させることは水源林の保全に通じる筈だ。
丹沢山の自然を好きになって仕事をしてもらいたい。
上の看板は、昨日のGPSの軌跡図で719ピークへ出る尾根に辿りついて、登ってきたらあった。
立ち入り禁止とあるが、この看板の裏から登ってきたのだ。
宮ケ瀬尾根から熊の爪を結ぶ細尾根上にクマヤナギの太い蔓があるが、
この果実の種子は動物たちによって分散される。
水源林作業用経路作りの人たちがこの木を伐採してしまうことを恐れる。
胸の辺りまで垂れ下がっているので、手で避けて通って欲しい。
上の4本の蔓がU字状に垂れ下がっている。
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