今日は、堤川林道を入ってまもなく、斜面に取り付き尾根を登る。
一人で歩くと気楽だ。自在に思いを変更できる。
最初の目的は、林道終点から熊ノ爪をめざしながらヤブツバキの花を見つけようと思っていた。
何故か、スギの倒木や枝がごちゃごちゃしている沢筋に足を踏み入れ。
すぐに、斜面を登り、尾根にとりついた。
その尾根はカモシカの糞、糞、糞がたくさんある。
こんなにあるんだからカモシカに会えるかなと思いながらあるく。
最初のピークからが大変だった。
シカ柵を何度も乗り越える。
08:54最初のシカ柵だ。
09:02すぐ2度目のシカ柵
09:32 3度目のシカ柵を乗り越える。
この頃から冷たい小雨が降ってくる。
09:43 倒れているシカ柵を乗り越える。
10:03 小雨からヒョウに変わり、バラバラと地表をたたく。
しろい、つぶつぶが雹(ヒョウ)だ。
10:08ようやく「岩のピーク」に到達する。もう、雹混じりの冷たい雨だ。
ここは宮ケ瀬尾根上になる。稜線を南西に進む。
ゴジラ尾根がすぐそこにある。山桜が咲いている。
と、誰かに見つめられているような視線を感じる。
カモシカだ!すぐ下にいる。
このカモシカ、この姿勢で動かない。ぼくは座って、レインギアの上着を着る。
眼下腺が膨らんでいる。性別は判らない。
もう、新生児が生まれているだろう。
それにしても、草食獣が食べるものが無い。いくつかのスミレの仲間が咲いていたが、
シカもカモシカも、スミレやジュウニヒトエ、ヤマルリソウの仲間は食べないのだろう。
食べられる下草が春になってもほとんど出てこない東丹沢の山麓。
みごと予想的中ですね。
返信削除しかし、丹沢の林床はなんて悲惨な状態なのでしょう。
この個体はやせ細ってないですが、子供は大変かも。
それで数が自然減となればいいですが・・・。
エェ、あまりにも新旧の糞塊があったので、こりゃゆっくり登っていれば出逢えるかな?っと思いました。
返信削除ぼくが道無き斜面を登ったり尾根を歩いたりできるのも下草がないからです。
学生の頃歩いた奥湯河原の山、下北半島の山、房総半島の山、木曽の山、小豆島の山、登山道や尾根道から外れるとひどい藪漕ぎをしなければならなかった。
林床は季節の下草や灌木や蔓性植物で覆われていた。
この1、2年シカに出逢わなくなったので、シカの間引きが効いているのかもしれない。しかし、まだまだ植生の回復はまだ先のことである。
最初にシカ柵を設置したとき、維持管理にお金をかけていればこんなことにはならなかった筈なのに、と思います。