2012年7月3日火曜日

イタチとテンの糞 Scats of weasel and marten

6月29日の丹沢実習でイタチ、テン、クマ糞を見つけ持ち帰った。
12時8分:イタチ糞
鳥の羽毛根が白く見える。
水洗いすると、これは、トリの羽毛と骨片だけだった。
12時12分:またもやイタチ糞だ。
水洗いすると、ネズミ科の上顎の切歯が一本と噛み砕かれた切歯と、たくさんの骨片が出てきた。
切歯が真上にあるのがわかるかな?クリックして拡大してみて!
この切歯はネズミ亜科のアカネズミのものと分かった。
(アカネズミとハタネズミの上顎切歯の違いについて、自然・動植物-哺乳類の頭骨と骨-歯のところにアップした。)
12時42分:テン糞だ。
羽毛根の白いのがわかる。
水洗いした。
毛根や頭骨の破片、及び骨片が多数でてきた。
中央上のドーナツ状の骨片は眼窩の中に納まり、眼球を覆っているものだ。
Sclerotic ring(硬化した輪)、日本語の名称はなんて云うのか?
このリングの大きさはtake隊員よりもらったホオジロのものよりも小さい。
ホオジロよりさらに小さな小鳥を食べたものだろうか?

この時季のイタチやテンは、小鳥やネズミを食べているが、今の時季は鳥も哺乳類の多くも
育児の時である。巣にいるオトナの鳥やネズミがイタチやテンに狙われたとしても素早く逃げることができるだろう。食べられた個体は、巣立ち前の幼鳥か母親から分散したばかりの子どものネズミではないだろうか。
糞中の歯や骨、あるいは毛でオトナか子どもを区別できるようになりたいものだ。

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