6月29日の丹沢実習で、見つけたクマ糞
ハタチガ沢林道の沢側の路肩にあった。
10日から2週間くらい前のものだった。
雨に当たっているので固くなってボロボロ状態だ。
この時季のクマは何を食べているのだろうか?
モミジイチゴの実はすでに終わっているが、水洗いが楽しみだ。
イタチやテン糞は全て持ち帰るのだが、あまりにも多いのでほんの一部を持ち帰る。
洗った。
イチゴやクワなどの種子は全くでてこなかった。
全て、ミズナラかコナラ、あるいはシラカシなどのドングリだけを漁ったと思われる内容物だった。
明るい茶色に見えるのは、ドングリの種皮である。
洗っているうちに、これイノシシ糞ではないの?と思った。
が、イノシシ糞ならこのように一様なドングリだけを食べたような内容物にはならない。
必ず、土砂がかなりの割合で混じり、さらに土壌動物の外骨格が混じる。
この糞は、ドングリをミキサーにかけたともいうべきものだった。
林道のカーブ沿いに雨で流れて溜まったドングリがある。
それらを食べたのだ。と結論付けた。
冬眠明けで、まだ芽吹く前の季節のクマを観察してると、前年の残りと思われるドングリを食べている……と想像される行動をしています。なので、その時期の糞はそういう感じだと思います。にもかかわらず、、、旬のドングリを食べるときは、明らかに出てくる種皮の量と食べてる量が一致しません。なぜか? それはドングリに皮をむいて食べているからです! それはそれは感動的な食痕ですよ。剥かれたドングリの殻は。
返信削除ニシメガネザルさんへ
返信削除旬のドングリを食べる時は皮を剥いてたべる!
驚きです。
是非、見たいものです。
宮城の山で7月にブナの実を食べた糞はブナの殻がいっぱいでした。
しかし、いかにも柔らかいブナの実を食べた糞のようで、柔らかなものでした。
しかし、クマにとってはもう果実がたらふく食べられる季節になりましたね。
クマの台座ができていないか上も見ながらあるかなければなりません。