2011年9月8日木曜日

がっかりした 映画「ライフ」

横浜で映画「ライフ いのちをつなぐ物語」を見てきた。
案内人の松本幸四郎・松たか子などがテレビでBBC制作の映画「ライフ」を宣伝している。
また、この映画のホームページでは「かってない感動が日本を揺るがす」
「堂々1位」
などの宣伝文句が目に飛び込んできたし、BBCの映像なら素晴らしいだろうと、
期待して、連れ合いを誘って見た。
眠くなるのと、寒いので出ようと何度も思った。
連れ合いは、ぼくに怒られると思って眠いのを我慢して見たようだ。

宣伝に偽りありと言うか、こちらが期待したのがマズかった。
地獄谷の温泉に入るサルのシーンや、ザトウクジラのオスたちがメスをめぐって争うことや、
ミズダコメスの産卵と抱卵の様子など、全てワンシーンを切り取ったものを
ただ、言葉で繋げたものだ。
しかも、2箇所のマチガイまであったし、そんなこと云えないでしょう!
と思えるナレーションがあった。
それが、「いのちの大切さ」みたいな音楽と文章でちょっと嫌になったくらいだ。

この「ライフ」を見るなら、ケーブルテレビのチャンネル、「Discovery」、「Animal Planet」,
「National Geography」の中の動物・生物の番組の方がどれくらい優れているか!

子供の頃見た「砂漠は生きている」のような感動などは
これぽっちも生まれなかった。

なお、明らかな間違いは、1)温泉に入れる子供オスは順位の高い血縁で、低順位血縁家系の
ものは温泉に入れず寒さに耐えている。だとさ!
2)メスのザトウクジラが両ヒレで海面を叩くと、それによる「臭い」でオスたちが寄ってくる。だとさ!

原文はBBCの事だから、カメラマンにまで動物学の専門家がいるのだから、
和訳で間違えたか、日本語のナレーションを入れるとき読み間違えたかだろう。
日本は宣伝だけで、和訳や案内に専門家をたち合わせなかったのだ。
日本の動物学や自然に対する文化の底の浅さが分かってしまう。

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