2011年7月22日金曜日

袋角のオスジカ-野生動物とダニ-

高宕山実習の続き:
お隣のSさんからはシカの頭や脚ももらう。
角に皮が被っている。いわゆる袋角の状態である。
春過ぎになるとオスジカたちは角が伸び始める。
このオス、一本だけであるが、これから更に枝分かれしていくのだろう。
このシカ、翌朝もものすごい数のダニがくっついている。
おそらく、この頭の部分だけでもコップ半杯くらいの数のダニが血を吸っていたのだろう。
シカ一頭にはどのくらいの数のダニやヒルがついているものなのだろう。
以前、丹沢の道路で、轢かれて間もないアナグマの死体を見つけたが、
アナグマの身体からまるでアメーバーが触手を伸ばすかのように放射状にダニが道路に拡がっていた。
野生動物たちは、ダニやヒルに血を吸われても元気に生きている。
実習中も昨日のテストの採点及び評価付けまでたいして気にならなかったが、昨夜は気が抜けたのか身体中のあらゆる部分が痒く、掻きながら寝ていた。さらに、今頃になって山歩きでぶつけたところが痛く感じる。
野生動物たちは、痒いとか痛いなんて感じる余裕の時間は少ないのだろう。
身体を地面や木や岩に擦り付けたところで、痒さは一時凌ぎだろう。
ぼくらは、痒み止めをつけたりすることができるから痒さを凌げるが、緊張の連続だと痒みや痛さも忘れてしまうのだ。
(写真はグロテスクなので、少し離れて撮った)
これは、解体されたイノシシの頭骨と四足のヒズメである。
オスイノシシであるが、犬歯の発達が悪いので、まだ、二歳くらいと見た。 
これらの頭は専門学校に持ち帰ってもらった。
Ame君とMatさんとで、剥被し、除肉し水に浸けたようだ。
足は乾燥標本にするために冷凍庫に容れてもらった。

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