2011年4月24日日曜日

春の二つのテン糞の内容物

二つのテンの糞を水洗いした。
上の三つの写真は同じ糞からのもの。
これは昆虫の羽根だ。
これはムカデだ。足もついている。
これは、言わずと知れたキブシの種子だ。
この糞の大半がこのキブシの果皮と種子であり、上記の節足動物が混じっていた。
下記のものはもう一つのテン糞である。
甲虫の脚や触覚であり、胸や腹部の外骨格、青緑に光る上羽もあった。
左下はやはりムカデが一匹分あった。
骨も入っていた。
始めは小鳥のものかと思ったが、真ん中の丸いのは大腿骨の骨盤と接する大腿骨頭だ。
球形部分の大きさは直径4ミリくらい(クリックすると拡大)。
鳥類の大腿骨頭はこれほどまん丸ではない。
ラットのものよりも大きいのでリスの可能性がある。
そんな訳でこの骨は標本として残すことにした。
春爛漫のテンは、動き始めた土壌動物であるムカデや昆虫を食べ、さらには落ちている黒くなっているキブシの実を相変わらず食べているのだ。さらに、上の骨がリスだとしたら、リスが貯食したドングリかクルミでも探しに地上に下りていたところを食べられたのかもしれない。

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