8時半三叉路に本厚木7時40分発のバスがやってくる。
降りてきたのは中年男性の登山者と3人の学生たち。
すぐ車に乗ってもらい塩水橋へ。
ゲート前の道路の空き地に車を寄せているともう一台の車が止まる。若い登山者だ。
ぼくらはフサザクラの花を写真に撮ったりしているうちに若い登山者に追い抜かれる。
学生たちに林道をショートカットさせる。ぼくは林道を歩く。
一人は山形大の卒業生、他二人はまだ19歳で元気一杯だ。
下はここから林道から離れ、沢を渡り尾根にとりつく。
はじめは経路、それからヤブ漕ぎで尾根にでる。
スギ花粉で鼻水と目しょぼしょぼである。
途中で、「高いところ、高いところを目指せ、回り込むな!、道標に出たら待ってろ!」と学生たちを先に歩かせる。
寒い、記念写真を撮っていると、なんと三叉路でバスから降りた中年男性がやってくる。
宮ヶ瀬丹沢登山口から高畑山、金冷やしを通ってきたのだ。早い!丹沢から大倉尾根を下るようだ。
ぼくらも丹沢山を目指す、下りは良いが、西峰(太礼ノ頭)あたりから、力を入れると左の太腿が引き攣りそうになる。両腕のストックに力が入るが、湿雪でズボズボである。
雪が眩しく、目が痛くなるような感じだ。
メスジカの白骨死体、動物たちに骨まで齧られ食べられている。
下顎と頭骨を切り離し、大腿骨も2本切り離す。
大腿骨は栄養状態を調べるためだ。
再び、学生たちに先に行かせる。
歩けなくなるのではと思うほど両足の太腿や脹脛まで悲鳴を上げている。
若者と一緒のペースでは無理なのだ。
丹沢山頂はポカポカ陽気で、雪が融けグジョグジョ状態。
先ずは、昼飯、「先生、ビールが売ってますよ!」と言うが、我慢。
車の運転さえしなければビールを飲めば足の引き攣りは無くなるだろうと思う。
山頂で記念写真を撮り、下山へ。天王寺尾根を目指す。
下る、下る、下る。はっきりした尾根の登山道に出たので、再び「道標のところで待ってろ!」
早い、早い、学生たちはすぐ消える。
一瞬、下りは迷うことがあるからマズカッタかな?と不安に思う。
彼らに追いつこう、姿が見える状態で歩こうと急ぐ。
彼らの姿が見えると、後ろの姿を見ながらついていると気持ちが楽だ。ショートカット、ショートカットで彼らに追いつく。
天王寺尾根から本谷林道へのいっきの下り。下りきったところの沢で、お湯を沸かし砂糖のたっぷり入ったコーヒーを飲む。
ぼくはなんども太腿が引き攣り、悲鳴を上げる。
あと林道まで数十メートルだ。
登山者が一人降りてくる。塩水橋のところでぼくの車の後ろに車を寄せた若い登山者だ。彼もそこで一休みだ。
コーヒーを飲み終え、林道沿いの芽吹きだした木々を見ながらあるく。ちょっと小雨が落ちる。
19歳になったばかりの学生たちは、足など引き攣らない。
年齢差を痛感した山歩きでもある。
帰宅してスパッツを外したら、登山靴は水に浸けたようだ。脱ぐと、靴下や靴底も濡れている。雪水が滲みこんだのだ。
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