2011年1月12日水曜日

タヌキのタメ糞の内容物の違い

10日の土山峠・猿ヶ島・熊の爪・祠の峠・辺室山・土山峠での
タヌキの新鮮な2箇所のタメ糞の位置と内容物を調べた。
この土山峠・熊の爪間では、タヌキのタメ糞は古いものを含めると他に3箇所ある。
が、今回は1月のタメ糞の内容物を知りたくて新鮮なものだけを採集してきた。
下は黒丸の位置のタメ糞
水洗いして調べると、3割くらいが節足動物の足や外骨格や翅の一部であり、
ほんの少し1センチ以下の短く白っぽい哺乳類の毛あった。
他は、植物質のものだ。
タネが3種類でマメガキとサルナシ、大部分がキブシだった。
下の写真は緑丸の位置の新しいタメ糞。
これは植物質だけであった。
タネは、ほんの少しキブシとマメガキがあり、大半がサルナシであった。
黒丸のところが標高が460m、緑丸が480mでほぼ同じだ。
黒丸はスギの植林が多く、尾根はモミや松が生える。
緑丸は尾根も周囲の斜面も二次林である。
この二つのタメ糞の内容物と質の違いとタネ量の比に大きな違いがあったので、
この二箇所のタメ糞は別々のタヌキたちによって排泄されたと云える。

いずれも3種類の種子が出てきたが、いずれもすぐ同定できたのですごく嬉しい。
これも、昨年の湯河原でのキブシの種子をisa隊員がしっかり調べたことによるだろう。
感謝!

4 件のコメント:

  1. タヌキもキブシを食べてましたか〜!

    キブシってとても旨いと思えないけど、栄養価が高いのでしょうか?
    たいへん参考になります。

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  2. take隊員へ
    タヌキって木登り上手なんですかね?
    マメガキ、キブシ、サルナシの果実は干し柿状態で木についていますね。
    それをどうやって見つけるのだろう?

    地面に落ちている実なら、イノシシやアナグマのように鼻を地面に擦り付けるようにして歩けば、匂いでキャッチできますね。

    しかし、木にぶら下がっている実を、、、。
    夏や秋に実が生っている時に匂っているだろうから記憶しているのかな?
    キブシの実は匂う?

    それとも葉が落ちている時季なので、彼等の眼でも見つけることができる?

    これはタヌキたちの採食状況を観察しないと解明できないかな?
    マメガキの実があるところで定点観察をすることですね。

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  3. タヌキはエサを採るため少しぐらい木に登ることはあるでしょうが、テンやハクビシンのように逆向きで降りることはしないでしょうから、落ちても死なない程度のせいぜい2、3メートルまでじゃないですかね?

    でも、どうやって木にぶら下がっているのを見つけるかはよく分かりませんよね。

    匂い以外でも、たとえばヒヨドリが今時期騒いでいれば○○を食べているだろう、とか、あるのじゃないでしょうか。
    キブシは低いから見えるのじゃないですかね。

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  4. タヌキは木登りヘタでしょう。

    誰も高い木に登っているところを見てないことからも想像されますが、ハクビシンやテンのように幹を頭から下ることもできそうでないし、せいぜい落ちてもケガしない2、3メートルまででは?

    キブシぐらいは視力が弱くても目で確認できるでしょうし、樹木や実の匂いも合わせて理解しいているように思えます。

    あと、鳥が騒いでエサを採っている現場などがたくさんあるじゃないですか。
    騒ぎを聞き付けて来たり、他の動物の跡を追うなどのテクニックもあるかもしれませんね。

    じっくり観察できればいいのだけど・・・。

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