2010年10月27日水曜日

可哀想なクマさんたち

今年は例年以上にクマたちが市街地・農耕地に出没している。
今夏の異常な暑さのため、ドングリなどの山の実りが悪いせいで、餌を求めて出てきているようだ。
山の幸が乏しいなら、サルも餌を求めて農耕地に出没しているのだろう?

7月1日にハタチガ沢で、出逢った2頭の小熊たち
この後何度かハタチガ沢周辺を歩いた。
9月21日のハタチガ沢でみつけたクマ糞にはたくさんのアオハダの種子が入っていた。
クマはヒトを凄く恐れている。ヒトが鈴をつけて歩いているだけでクマはヒトを避ける。
団地のカキの木に登っていた小熊が捕殺された。
あるいは、クマが前輪とバンパーの間に下敷きになり、その後殺された。

人々にとってクマを含む野生動物は、オオカミのように恐ろしい動物というイメージが植えつけられているようだ。
カキの木に登っていただけで、捕まえられて殺されたり、車にぶつけられたのに悪いのはクマであったり、さらにはただ山から出てきて人目に触れただけで殺されたり。

今年のクマに対する各地の対応は、クマも一歩すすめば絶滅が危惧される種ですよ!ということを忘れたかのようだ。
日本全国に生息するどんな哺乳動物も保護獣であり、捕獲・射殺するには基本的には申請をして知事の許可が必要だ。それが、ことクマやシカ、サルなど人的被害を及ぼしそうな動物に対してはこれがうやむやにされている。

不況・人々の心の荒廃もあるのだろうか?
不満のはけ口のスケープゴートとして弱い者としての野生動物に向けられている。

3 件のコメント:

  1. クマの出没はこれまで過去に経験ないほどのようです。

    ニュース解説にはクマ出没の原因としてドングリの不作と里山の崩壊を多くあげています。
    もちろんそれもあるでしょうが、里山の荒廃は今年始まったわけではありませんし、ドングリの不作も今年だけのことではありません。

    でも、夏の異常な暑さは日本でこれまで経験したことがないものでした。
    クマの出没の異常さとぴったり重なります。

    夏の酷暑が何か強く影響したのではないでしょうか。

    湯河原のクルミはまったく実をつけなかったから、やはり春の長雨かな〜?

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  2. クマさん、たしかにかわいそうです。

    クマとの付き合いは軽井沢が進んでいるようですね。駆除しないで人間の恐さを学習させて放獣するやり方です。

    でもシカやイノシシはクマのようには無理でしょう。
    シカは伊豆半島だけでも2万頭以上で毎年7000頭駆除しないと増え続けることになるようです。

    たぶんイノシシも同じ状況でしょう。

    ニホンリスは減る一方なのに・・・。

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  3. 今夏の異常な暑さによって、冷温帯が好きなブナ科のドングリの不作が全国に見られたのかもしれません。

    おそらく、各地の森林総合研究所では、ドングリがなる木の下に大きな籠を設置し、落下するドングリを大きな屑篭状のもので採集してその量の年変化を調べているものと思います。

    マスコミは正確な資料を得るためにもこのような研究機関の専門職の人たちに取材してもらいたい。
    異常気象や地震では気象庁の専門家に聞いているのだから、、、、。

    もっとも、取材するマスコミの側にそのような考えをもった記者が不足している。

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