2010年7月21日水曜日

ヨグソミネバリ

ヨグソミネバリという名の樹木を小さなポケットサイズの図鑑で知ったのは学生の時だ。
その名前だけで、もう忘れることができなかった。
図鑑では見るものの実際に見たことがなかった。

やまぼうしさんからヨグソミネバリが早戸川林道沿いにあるということを知らされていた。
今回の雷滝行きの探索で教えてもらう。
沢側の斜面に生えていて、高木なので手にとって見ることができなかった。
が、もしぼくがこれを見つけたとしてもヨグソミネバリとは気がつかないであろう。
ハンノキ科のハンノキ属やカバノキ属に特有の果実の形。
これがヨグソミネバリなんだ!
枝を折って、サロメチール(サリチル酸メチル)の匂いを嗅ぐことはできなかったが、まるで学生の頃の写真でも見ているかのような気持ちであった。

しかし、気の毒な名だが、その名前なのでぼくでさえ覚えることができている。
ミズメ、アズサ、アズサカンバという他の名前ももっており、牧野新日本植物図鑑(北隆館)ではアズサが和名で、原色日本樹木図鑑(保育社)と日本の野生植物(平凡社)ではミズメが和名となっている。

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