昨日、伊勢沢林道でイタチ糞とテン糞を採集してきた。
イタチ糞である。右にオトシブミがある。
音見沢橋の欄干上のテン糞。右の方を持ち帰る。
両者の糞をまったく同じように水洗いした。
イタチ糞の中には、9個のヤマグワの種子と2個のサクラ(種不特定)の種子
他に、土壌動物の節足動物の外骨格や脚があった。
これはテン糞である。3個のサクランボウ(左端から下へ)と8個のヤマグワの果実で、これが全てである。
イタチ糞では、ヤマグワの実やサクランボは果皮や果肉は消化されている。
一方、テン糞ではヤマグワは果実がそのままでちょっと潰れただけで、サクランボウは果肉が少し消化されたかな?と思うような状態である。
テンはイタチより果実を分解・消化できないのか?
これまでもテン糞はサルナシを食べれば糞はサルナシで作ったジャムのようであり、ただ潰されただけのような状態で糞として排出された。
イタチもテンも食肉目の動物で、植物の果皮や葉などの細胞を形作っているセルロースという炭水化物を消化して吸収することができない。
しかし、果肉部分は蛋白質、糖質、脂質、無機質やビタミンがあるのでそれらを消化吸収できる筈だ。
このように消化できないのなら大量に食べなければいけない。
それとも果実を食べた糞は、単にナワバリや行動域の誇示宣言としての匂い付け(Scent Marking)の意味しかないのだろうか?
そうすると、冬季のキブシを食べた糞の意味がわからなくなる。
いずれにしても、飼育下の動物で、消化率なども含めて調べてもらいたい。
イタチとテンの食性など楽しく読ませていただきました。私の田舎(佐久市)の出作り小屋の周りにもテンが出没。
返信削除藪を刈り払ってタヌキの巣や溜め糞を掃除したのでタヌキがいなくなり、順位が繰り上がってテンの時代になったようです。
ただ桑の実の糞をテラスの椅子に置き去りにするのがみっともないです。桑の実を楽しみにしているのは私たちより彼らかもしれませんね。
りぶらさん
返信削除コメントありがとうございます。
りぶらさんの田舎の佐久市の出作り小屋の辺りのお話し、なんだか昔のお話しを聞いているようです。
彼らが私たちの周りで生活していることを知るのはとても楽しいものですね。
これからも立ち寄って下さい。